7日で約4割に二次感染 「ステルスオミクロン」でピークアウト遅れる恐れ2022/02/09 08:00  

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ものがゆがんで見えたり、視界の中心が暗くなったりする。中高年で増える目の病気「加齢黄斑変性」かもしれない。進行すると失明の危険がある。予防のためにもデジタルツールの使い方や食事に注意したい。

目をカメラに例えると、フィルムに当たるのが網膜。目の奥にあり、入ってきた光が像を結ぶ膜だ。この網膜の中心部にあり、光を感じる視細胞が集中している部位を「黄斑」と呼ぶ。

黄斑が加齢や生活習慣の乱れなどによってダメージを受けてしまうのが加齢黄斑変性だ。高齢化の進展や生活の欧米化を背景に患者が増えてきていて、なかでも男性に多いとされる。厚生労働省の調査によると、中途失明原因の第4位となっている。

ものがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる、色がわかりにくい、視力が低下するといった症状がみられる。片目から出るケースが多く、もう片方の目で補えているうちは異常に気づきにくい。

聖路加国際病院(東京・中央)眼科の永井紀博医長は「眼鏡を調整しても矯正視力が上がらなかったり、人間ドックの眼底検査で異常を指摘されたりして病気に気づくことがある」と指摘する。

日常生活に支障が出るほど悪化して初めて気づくケースもあるようだ。聖隷浜松病院(浜松市)眼科の尾花明部長は「発見が遅れると治療が難しく、失明することがある。早期発見が何よりも重要になる」と注意を促す。

診断に使われるのがアムスラーチャートと呼ばれる格子図。片目で中心に置かれた点を見たとき、ゆがみや中央部に見えないところ(暗点)があると、加齢黄斑変性の可能性がある。「月に1回ほどチェックしていると、早期発見につながる」と永井医長。

加齢黄斑変性には2つのタイプがある。まず網膜の外側に異常な血管(脈絡膜新生血管)ができ、そこから血液成分が漏れ出て黄斑に障害が出る「滲出(しんしゅつ)型」。もう一つは黄斑の組織が徐々に縮んでいく「萎縮型」だ。日本人には滲出型が多い。

滲出型の治療としては新生血管の原因になる血管内皮増殖因子(VEGF)を抑える薬を目に注射する。尾花部長は「根治はできないが、病気の進行を抑え、ある程度の視力改善も期待できるようになった。注射治療は続ける必要があり、途中でやめないことが肝心」と強調する。レーザー照射の「光線力学的療法」を併用する場合もある。

予防には生活の改善が欠かせない。まずは食事だ。永井医長は「脂の多い肉などの高脂肪食を控え、野菜や魚を積極的にとるとよい」と助言する。黄斑には抗酸化物質のルテインやゼアキサンチンといった黄斑色素が多いが、患者にはこうした成分が少ないとされている。

永井医長らの研究ではルテイン含有量の多い寒締めホウレンソウを継続して摂取した結果、黄斑色素の密度上昇が認められたという。ルテインはケールや小松菜、ゼアキサンチンはパプリカやトウモロコシなどに多い。サプリメントも「野菜を十分とれない、高血圧など持病がある、血縁者に患者がいる、発症の前段階にあるといった人は利用するとよい」(尾花部長)。

スマートフォンやパソコンなどの画面からの波長の短い青色光(ブルーライト)も黄斑に障害を及ぼしかねないので要注意。長時間や暗い部屋・寝床での使用を避け、画面を必要以上に明るくせず、1〜2時間で目を休めるようにしたい。高血圧や脂質異常症などの治療、禁煙も大切だ。

尾花部長は「高齢になって視力を失うと介護する側も大変。人生100年時代、40〜50代から目の寿命を考えた健康管理が必要だ」と訴える。

(ライター 佐田 節子)

[NIKKEI プラス1 2022年1月29日付]



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