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國學院大學管弦楽団第41回定期演奏会

$音楽な日々-國學院近く神社

チャイコフスキー スラブ行進曲
グリーグ ペールギュント 第1組曲
チャイコフスキー 交響曲第5番

熱い熱い演奏会でした!2週間前の外語大定演の書き出しも同じことを書きましたが、國學院大學管弦楽団もまけずに熱かった。スラブ、爆演でしたねぇ(笑)!そしてチャイ5は不安の深淵から始まってたくさんの不安、たくさんの夢、憧れを経て、勝利、but まとわりつく不安を振り払うような強迫的な行進→最後に「真の勝利」へと、でもやはり最後までどこか強迫的で、暗に心の底の不安を表しているように思える、そんな複雑で熱いチャイコフスキーの心の世界をみんなで全力で演奏しました。深く複雑な心の世界にまで踏み込むことの出来た素晴らしい名演でした!

 1ヶ月前までは、正直まだまだの状態でした。僕は不安でたまりませんでした。このままあと1ヶ月で本当に本番が迎えられるのかと、ずっと悩んでいました。でも最後の数週間のみんなのがんばりは凄かった。毎回どんどん良くなりました。ただそれでも不安はずっとありました。顔があがらない、同じことが何回言っても出来ない・・・でも着実にみんなが努力して前進していることは、しっかり感じていました。だから、そんなみんなの努力がなんとか本番で実を結びますように、と、祈るような気持ちで最後のステージリハーサルを終えました。

 本番は最初から最後まで、ものすごい集中力で、みんなの心が1つになれました。あれこそが本当の音楽です。生きた音楽でした。理性から解放され、心に自然に湧き上がるものに従って音楽が動きました。みんなありがとう。本当に嬉しいです。

いろいろ書きたいことはあるのですが、まだ興奮していて、うまくまとめられません。少し落ち着いたらまた書くかもしれません。國學院大學管弦楽団のみなさん、本当にお疲れ様でした。素晴らしい演奏をありがとう。また次に一緒に演奏できる日が心から待ち遠しいです。

ちなみに、カメラを持って出かけたのですが、リハーサルも本番も夢中になっていて一枚も写真を撮っていませんでした(苦笑) どなたかお写真持っていましたらぜひご連絡ください。
この写真は、國學院大學の近くの神社のイチョウです。大きくて立派ですね。

國學院大學管弦楽団

今週末は國學院大學管弦楽団の演奏会です。今回初めて一緒に演奏をするオーケストラです。オーケストラの皆さんにとっては初めての指揮者で戸惑うことも多かったことと思いますが、この4ヶ月間、本当に熱心に練習に臨んできてくれました。私はオーケストラの音楽的な自主性や演奏の即興性をとても大切だと思っています。ですから指揮者に合わせるだけ、拍を揃えるだけでは済まない、自ら音楽を生み出す作業に参加することが大切だと思うのです。そういったアプローチには当初きっと戸惑いがあったことと思うのですが、みんな誠実に一生懸命、団全体で取り組んできてくださいました。お陰でここ数週間で音楽が煌めく瞬間、音楽自らが勢いをもって語り出す瞬間が見られるようになってきました。音楽は知性だけで演奏したら、それ以上のものは生まれませんが、知性を解放し、インスピレーションに心を解放したときに、本当に音楽の宇宙が見えてきます。今週末の演奏会で音楽の大宇宙がホールを満たすでしょうか。やってくれそうな気がしています。演奏会のその瞬間が今から楽しみです。國學院オケの皆さん、練習今までがんばってついてきてくださって本当にありがとう。不安もいろいろあったことと思いますが、とうとうここまでやってきました。最後の追い上げ、皆さんの熱意をひしひしと感じます。心から感謝しています。本番一緒に音楽の宇宙に飛び込みましょうね。たのしみにしています!

東京外国語大学管弦楽団第78回定期演奏会

$音楽な日々-外語大2009+
ドボルザーク 謝肉祭
ボロディン 交響曲第3番
ドボルザーク 交響曲第9番「新世界より」
杉並公会堂

熱い熱い演奏会でした。外語大の皆さんとはもう丸5年一緒に演奏をしてきましたが、年々レベルアップし、それに比例して団員数も増え、そして年々演奏が熱くなっています。毎回、演奏会が終わるたびに、これほど熱い演奏は今までに体験したことないなぁ、という到達感でいっぱいになるのですが、今回の演奏会は今までの外語大の演奏会の中でも一段と熱く充実したものでした。すべての曲がhigh tensionで、火傷しそうな爆演。
 新世界という曲は、今回やるまでは正直それほどの思いを持っていなかったのですが、まじめに楽譜と向き合ってみましたら、みればみるほど、知れば知るほど深く素晴らしい曲でした。真の名曲だと納得させられました。一般に歌謡的な曲と思われているように思うのですが、今回勉強してみて、むしろ非常にsymphonicな曲であるということに気づき、そのことを外語大の学生さんにも理解してもらって、とても興味深く練習を進めることができました。本番は私自身の課題としていろいろ反省すべきところがありましたが、オケのみんなの情熱と高い集中力、そして何より日頃の熱心な練習のお陰で感動的な演奏となりました。また嬉しいことに1000人を超えるたくさんのお客様にご来場いただきました。私が外語大オケを指揮するようになって最高の集客でした。ホールのキャパシティぎりぎりのほぼ満員です。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました!そして外大オケの皆さん、本当にお疲れ様でした。皆さんの熱く情熱的な演奏、素晴らしかったです。次もがんばりましょう!