「ホンのひととき」 中江有里 | 瞬間(とき)の栞 

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幸せ、癒し、心の栄養になる「本と言葉」をご紹介してゆきます!
個人的な読書感想文、読書随想です。本の内容、あらすじができるだけ解るように努めています。
ただしネタバレがありますので充分ご注意ください!


テーマ:

 

「わたしの趣味は読書です。

 

単に趣味というより生きがいかも

 

しれません。」

 

 

 

 

 

 

 

「ホンのひととき」 中江有里

 

 

 

 

 

 

テレビのコメンテーターでおなじみの中江有里さん。

紹介のテロップで、本が好きなんだと知り、本書を

購入!

 

 

 

 

今まで、書評というものを、書籍で読んだことがなかった

ので、どんなものなんだろうと思い、読みはじめました。

 

 

 

 

中江さんが、本好き・読書家だとわかるエッセイや、

仕事が終わってからの読書。仕事に向かう道中の

読書。旅のお供に連れて行く本。 それらの書評、

感想が盛りだくさんでした。

 

 

 

 

中江さんの日頃の生活や、お仕事のお話しから本に

つながり、するどい視点で本の解説をしてくれています。

 

 

 

 

読んだことのない本ばかりでしたが、読んでみたくなる

本がたくさんありました。

 

 

 

 

中江さんの書かれている文章は、とても芸術的で、上品で

やさしい文体なので、読んでいて心地良く、優しい

気持ちになれるんですね~。

 

 

 

 

書評というものが、中江さんのフィルターを通り、

まったく別の読み物になっているんです。

 

 

 

 

中江さんの普段の生活や、仕事で感じたことから、

やさしい語りがはじまり、そこから「解説する本」に

つながってゆき、その本の面白さ、深さ、心の

ゆれが表現されています。

 

 

 

 

このあたり絶妙で、中江さんの気持ちの引力に

引っ張られ、本の世界に入り込んでゆきます。

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

そのまま1つの「本の紹介」を読み終えると、

さわやかな気持ちになるんですね~。

 

 

 

 

これは中江さんにしかできない書評なんだと

感じました。

 

 

 

 

本の面白さについて、中江さんはこのように

語っています。

 

 

 

 

つまり本の面白さとは、自分のアンテナで

キャッチするものなのです。

 

 

 

そのためには、自分の感受性を磨き、

自分が何を面白いかと思うかを知ること。

 

 

 

本の食指を動かすのは、本そのものではなく、

あなたの好奇心です。

 

 

 

 

書評って、本を紹介するだけでなく、書いている

ご本人さんの意思の入った、新しいエッセイ・

読み物として成立するんだと感じました。

 

 

 

 

続けて、第2弾、3弾と読みたくなってきましたよ!

 

 

 

 

その中から、この先、読んでみたい本が

あったので、ここに書き留めておきたいと

思います。

 

 

 

 

二〇一〇年に亡くなった作家・佐野洋子さんは、

がんに罹患されてから、死を前にしたエッセイを

執筆した『死ぬ気まんまん』(光文社)、素晴らし

すぎるタイトル。

 

 

 

六十八歳でがんが再発し、余命二年を宣告

された佐野さんは記す。

 

 

 

(中略)

 

 

 

わたしにとって、死はまだ遠い。何の保障も

ないのに「明日はたぶん来る」と思っている。

 

 

 

しかし死が遠いなんてことは単なる思い込み、

希望的観測だ。

 

 

 

東日本大震災でどれだけの人が亡くなったか、

考えれば自明である。

 

 

 

生まれれば死ぬことはわかっているのに、自分の

最終地点をしっかり見つめることは難しい。

 

 

 

はっきりと言えば怖い。佐野さんは言う。

 

 

 

「その時にならないと、わからないのだ」

 

 

 

そっか、いくら怯えたってどうしようもないな。

その時にならないとわからないのだから。

 

 

 

この本は闘病記ではない。惜しまず、振り向かず、

人生を生ききった佐野さんの記録であり、記憶。

 

 

 

佐野さんに会いたかった。だけど会うと怖そうだ。

でももう会えない。仕方がない。

 

 

 

もっとたくさん佐野さんの本を読もう。

 

 

 

 

 

 

 

 

【出典】

 

「ホンのひととき」 中江有里 PHP研究所

 

 

 

 

 

 

 

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