名水点の茶事♪ | 茶道教室 紫庵の徒然日記

茶道教室 紫庵の徒然日記

茨城県牛久市の裏千家茶道教室です♪

 
今日は夕立があり、風が少し冷たく感じるような
 
秋の夜です
 
9月(長月)になりました
(すでに日付けが変わって2日になってしまいましたが)
 
秋は夜長といわれることから、「長月」
 
夜が長くなって目覚めることも多くなることから
 
「寝覚月」という異称もあります
 
その他、詠月、玄月、菊月、色取月、稲刈月、竹酔月。。。
 
月の異称を考えるだけでも秋の風情に触れる感じがしますね
 
 
 
すっかり秋の気分ではありますが
 
8月の暑い盛りに「名水点の茶事」をいたしました
 
 
 
待合のお床
 
「涼しさは たぐいも更に 夏山の
峰より落る 音無しの滝」
 
余白の部分に滝を連想させるお軸です
 
利休七則に「夏は涼しく」とありますが
 
設いだけでは涼しくなれそうにもない今年の猛暑
 
汲出しは、冷たい甘酒をお出して
 
蹲のお水にも氷を入れて涼しさを感じて頂きました
 
 
 
 
 

 

 

 
本席のお床
 
「清流無間断(せいりゅうかんだんなし)」
 
清らかな水は絶え間なく流れており
たまり水は澱んでしまう
 
不断の努力が必要だという
精神修行の大切さを語った禅語です
 
 
この日は名水点ということで、このお軸を選んだのですが
 
清流という意味や禅の修行だけではなく
 
絶え間なく流れる清流を日々の生活に重ね合わせ
 
前向きに進む一歩となるお茶事にしたいという思いもありました
 
水の流れは速い時もあれば遅いときもあります
 
日々の生活も中々前に進まないときもありますが
 
遅くとも流れが止まるときはありません
 
「清流無間断」です
 
 
 
 
 
風炉のお茶事ですので、席入り後
 
ご挨拶のあとはすぐにお懐石です
 
 
 
向付  鮑おろし和え 
 
御飯 一文字   汁 青楓麩 山椒 赤味噌仕立
 
暑い盛りでしたので、お向こうは生ものを使わないで
 
煮鮑のおろし和えに!
 
加減酢にはレモンを多めに絞って、さっぱりと召し上がって頂きました
 
 
 
 
 
煮物椀

 

 

 

 
胡麻豆腐 焼き鱧 じゅん菜 青柚子
 
つるんとした食感が涼しげだと思って胡麻豆腐を作ったのですが
 
よく調べてみると
 
胡麻豆腐は冬の献立でした
 
でも見た目は涼やか~

 

 
 
 
 
焼 物

 

 

 

 
金目鯛 味噌漬
 

 

 

 

 

 

預 鉢

 

 
鶏丸 冬瓜、オクラ 青柚子
 
 
 
 
進 肴
 
 
隠元、車麩の白和え
 
 
 
小吸物には梨を
 
八寸は鮎の昆布巻き、枝豆
 
お客様と亭主の間でお酒を酌み交わす千鳥の盃では
 
結構、飲んでしまいました
(この後が本番なのに。。。)
 
 
 
 
 
湯斗 香物

 

 

 

 
 
 
 
 
お懐石のあとは初炭手前
(席中で撮影はできないのでお写真はありません)
 
風炉の茶事では、懐石が済んでから初炭手前となるので
 
下火が燃え尽きてしまうこともあり
 
火の加減がいつも課題になっています
 
今回は上手く行って、赤々とちょうど良い感じで残っていました!
 
いつもこのようにできるといいのですが
 
風炉のお炭は難しいです
 
 
 
 
 
初炭の後はお菓子を召し上がって頂き
 
中立ちとなります
 

 

 

 

 
撫子
 
ういろう仕立で中は白餡
 
私の大好きなお菓子です♪
 
 
 
 
 
後 座
 
 
槿と芒
 
花入は加茂川籠
 
 
 
 
この後はメインの名水点です
 
名水は自宅近くにある神社の御神水
 
虎の刻(午前4時頃)に汲むのが良いのですが
 
さすがに早すぎて。。。
 
6時に汲んで、お茶室のある実家に向かいました
 
手桶で汲むと風情があるのかもしれませんが
 
持ち運びも考えてそこはペットボトルに(汗)
 
 
 
名水点でつかう木地の釣瓶水指には、注連縄飾りをします
 
これが結構大変で。。。
 
縄に御幣をきれいには挟めませんでした
 
 
 
本来はこんな感じです
 
関連画像
(画像はお借りしています)
 
 
とはいえ、無事に濃茶を終了し
 
後炭、薄茶と進みました
 
 
薄茶では話が止まらなくなってしまい
 
お見送りしたあとも、待合で話し込んでしまいました
 
お茶のお仲間とは本当に話が尽きなくて♪
 
今回も反省点はたくさんありますが
 
楽しい一会となりました^^