断層まみれの日本列島、ガス管が損傷するなど地震被害は思いのほか広範囲に及んだようです。
マグニチュードが小さくても震源の浅い直下型は侮れないようです。
テレビは「危険なブロック塀」の話でもちきりですが、以前にも述べたとおり、日本では毎日3000人~4000人が死んでおります。
何の事件がなくても毎日毎日、人が死んでいる。考えてみりゃ、当たり前のことなんですが…
風呂場で死に、トイレで死に、病院で死に、自転車で転んでも死にかけている…
たまに崩れるブロック塀よりも、日常に潜んでいる危険を洗い直した方が有益なのではないですかね?
…ですが、きょうはそっちの方ではないお話を…
B29の空襲を受けても、原爆が落とされても、二時間後には電車が動き始め、人々が救援や復興に手を付け始めたという日本です。
この程度の”震災”、国単位でみれば、蚊が刺したほどもないことなのです。
…そのせいでしょうかね?
与党は、参議院を開いてモリカケ論議に応じたのです。
野党が、開催延期を提案し、災害対応へ集中してもらおうとしたのに…ですよ。
ところが、自民の長尾敬衆議院議員が「(野党は)災害よりもモリカケですか。情けない」などとツイートしていたそうです。
(=◇=;) ………
しかも、「災害の対応について、野党はもっと質問すべき」などという趣旨のことまでツイッていたそうです。
行政のトップが”危機”の最中にのこのこ国会にでていること自体、問題なのに、そこで質疑などやれば、担当者や責任者までが国会に取られ現場が疎かになる。長尾氏は何を考えているのか?批判すべきは与党の方ざんしょ?
自民こそが「災害よりモリカケ」なのに、何をあべこべツイっているんでしょう?
しかも、午後の決算委員会では、安倍総理を含む全閣僚が出席していたにも関わらず、日本共産党が新たに入手した政府の内部文書についての尋問に「事前の質問通告がなかった」として答弁を拒否したのです。
(=°ω°=?????
その内部文書には、政府が検察に介入していたことを窺わせる記述があったとのことですよ…
災害対応の初動の段階で行政のトップがのうのうと国会を開くという事実から何が懸念されるのか…
第一に、政府に危機管理能力がない。その基本すら(議員経験も長いのに)身につけていないという懸念があります。
そもそもこんな人たちが、「安全保障」なんぞ議論する資格自体がないでしょう。なのに、やれ憲法改正だ、自衛隊だ、北の脅威がとよくも言えるもんですよね?
似合わないんですよ。
第二に、一か月程度の国会延長はしたものの、カジノに高度プロフェッショナル制度のような強い反発がある法律審議が控えていて、早々に審議日程を消化していきたいと考えている懸念がある。
じっくり議論し、説明もし、理解を得ようなどという姿勢が微塵もないということです。
その視点で眺めてみれば、震災で報道もそればっかりになり、国会審議もモリカケ追及も疎かになる…
国会審議を進めるのは”いま”しかない!…と考えている様子がハッキリとみえてくる。
翌19日の加計孝太郎氏の記者会見が突然発表され、地元の記者しか出席できなかった、このやりくちをみれば、この震災による混乱に乗じて幕引きをしようとしているのは疑いようがない。
しかし、こうした問題は、隠そうとすればするほど終わらないのですよ…
それを、「野党やメディアがだらしない」というあべこべのもの言いを拡散してプロパガンダを続けている。
過去には、エイズの問題などでもそうでしたが、与党が率先して政府追及して国民の信頼回復に努めたものです。
それが、いまの自公政権はどうだ?
何から何まで”逃げの一手”…
「だらしがない」のは、野党やメディアなのですか?
与党、自公政権の方ではないのですか?
…とまあ、先の記事は追及しているのです。ちょっとやわらかい表現なので秋水流に編集してお届けいたしました。