さて、農薬についてはこれで最後です。

 

とりあえず。

 

 

前回までに果物には多くの農薬が必要であり、

日本はアメリカの1.3倍の果物を作っており、

日本の湿度の高い気候も農薬が多く必要である。

 

ということで、

日本の農薬使用量が耕地面積当たりでは世界3位ということをお伝えしました。

 

 

でも、一番多く農薬を使う果樹は日米とも

農地面積の3~4%です。

 

では、最も多い、日本の稲作、アメリカの小麦

に使われている農薬はどうなんだ!って話ですよね。

 

 

では、調べてみましょう。

 

 

順番が逆になりますが、アメリカの小麦を見てみましょう。

 

これは色々と問題になっていますが、

有名なのが除草剤のグリホサートでしょう。

 

知っているかも知れませんが、

日本でも売られていて、

商品名がラウンドアップです。

 

まぁ~色々と騒がれているやつです。

その反論はまた今度にします。

 

そして、薬品はSDS(Safety Data Sheet)と言うことがあり、

その成分が公表されています。

その濃度が48%で、これを100倍に薄めて利用します。

 

 

 

これに対して、日本の水稲用除草剤は、多くても有効成分が30%未満で

3%のものが多いです。

 

そして、これをそのまま散布します。

 

その理由は、耕地面積が狭いから。

 

↓こんな農薬散布は日本ではないですよね。

 

アメリカは使う量が多いから薄めないと容器代が高くなる。

運搬費もかかる。

 

でも、そんなに散布しないのに、濃縮する手間が面倒だから、

日本では希釈して、散布しやすいようになっているんです。

 

 

ということで、

一緒の500mLの農薬でも

アメリカの方が濃くて、広い耕地面積に散布できて、

日本の方が薄くて、ちょっとしか散布できない。

 

そりゃ日本の方が農薬使っているってなるけど、

散布される農薬成分は変わらない。

 

 

濃縮だしとストレートだしを比べて、

濃縮だしを使っている人の方がだしを使っている量が少ない

 

と言っているようなもの。

 

 

そう考えると、

日本は農薬大国ではないことが分かると思う。