子守唄 | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

子守唄

とめどない惑星の羅列

孤独を癒やすにふさわしい

奥行きのない夜へと

母親は子守唄を歌う

 

自ら生んでおきながら

ふと自分の子供でないような手触り

毛布にくるまった温度

言葉のない声

名前のつけようもない 涙

 

幸せになってほしい

肉体的にはあなたはもう 

この宇宙に放たれている
たった独り たったひとつ

私たちは同じ星の上で

別々の星を生きる

 

触れることは叶わなくとも

互いに光り煌めき
生まれたことの証を見届ける
億光年を超えて

無事の信号を送り合う