川口悠子 &スミルノフ組 五輪に向かって | フィギュアスケート研究本

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フィギュアスケート ロシアのペア・川口に聞く

2013年11月29日 朝刊 東京新聞

 【サンクトペテルブルク(ロシア)=海老名徳馬】フィギュアスケートのロシアのペアでバンクーバー五輪4位に入った川口悠子(32)、アレクサンドル・スミルノフ(29)組は、スミルノフが10月の大会で負った右膝の靱帯(じんたい)断裂からの復帰と、来年2月のソチ五輪出場を目指している。ただ現在は氷上で2人そろっての練習を再開したばかり。12月下旬にソチで開かれるロシア選手権への出場の見通しも立っていない状況という。2009年にはロシア国籍を取得して競技を続けてきた川口に、現在の思いやロシアのフィギュアスケートの魅力を聞いた。

 -現在の練習は。

 9日に練習を再開して、26日に初めて2人で合わせて滑れた。第一歩ですね。焦ることが一番危険。けがをした当初は自分でショックと分からないくらいのショックだった。

 -シーズン前にはソチ五輪を迎える今季で引退すると言っていた。

 すべてが変わってしまったので何とも言えない。今の目標は、多くのお客さんに大きな舞台で今年のプログラムを見てもらうこと。もちろんソチ五輪で滑りたいけれど、今を生きないといけない。どこを目指すかは、まだ様子を見ないと決められない。
 
-プログラムへの思い入れは強い。

 去年からスケートに対する気持ちが変わってきた。私は話すのがへただけれど、氷の上なら言葉の表現より、もっと体で表現できると分かった。踊るだけでなく、ジャンプも技も表現の一つ。新しい振付師さんと話して、それは楽しさなんだと気付いた。

 -ロシアのフィギュアの良さとは。
 
指先まで神経が行き届いた美しさを追求するところ。いまはルールが変わって滑りを見せられる部分がなくなってきてしまい、みんな似たり寄ったりになって残念だけれど、それでも洗練された美しさがある。特にペアやアイスダンスにはその伝統がある。

 -シングルでもロシアらしい美しさを持つ若い選手が台頭してきた。

 小さいころからバレエをやっている選手が多いからじゃないでしょうか。日本は今になって(浅田)真央ちゃんとかも習ったりして、みんなきれいになってきたけれど、昔はほとんどなかった。私は母がバレエをやらせてくれていたので、とても感謝しています。

 -日本でもペアが盛んになってほしい思いは。

 日本の男の子は、シングルができないからペアをやる、という考えがあったと思う。今の選手の気持ちは分からないけど、自分はそう思ってほしくなかった。盛んになってほしいというよりは、ペアをやりたい人にやってもらいたい。

 -ペアの良さとは。

 2人の方が表現が広がって、ストーリーが出せる。レベルの高いペアは2人が1人のように一心同体で動ける。2人がやることでエネルギーが10倍にもなるんです。


<かわぐち・ゆうこ> ジュニア時代はシングルの日本代表。1998年長野五輪で見たペアのエレーナ・ベレズナヤ(ロシア)の演技に魅了され、コーチだったタマラ・モスクビナに師事。99年にペアに転向した。2003年にロシアに移り住み、スミルノフとのペアでロシア代表として、10年バンクーバー五輪で4位入賞。世界選手権では09、10年に2年連続で銅メダルを獲得。1981年11月20日、名古屋市生まれ、千葉県船橋市育ち。

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リフトの練習を繰り返す川口悠子(上)とアレクサンドル・スミルノフ=サンクトペテルブルクで(内山田正夫撮影)


↓別ブログに、川口悠子 &スミルノフさんのインタビュー動画を紹介しております。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11715641806.html
川口悠子 &スミルノフ インタビュー

川口悠子 &スミルノフさんは、五輪代表候補として、プルシェンコ選手やタクタミシェワ選手と共に、サンクトペテルブルクのゲオルギー知事と面会しています。

ロシア内でも、期待されていると言う事です。

怪我で、遅い五輪へのスタートですが、可能性はゼロではないでしょう。

しかし、12月末のロシア選手権に出る見通しも立っていないとは、プログラムの練習が進んでいないからで、試合に出る権利がないという事ではないのでしょうね。

ソチ五輪後引退する予定のようですから、最後まで頑張って欲しいと思います。



ソチ五輪で、二人の滑る姿が見たいと思います。o(〃^▽^〃)o


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