高橋大輔の来季 | フィギュアスケート研究本

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今季は「自分信じられた」=男子制した高橋が会見-世界国別対抗フィギュア

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦で男子を制した高橋大輔(関大大学院)が21日、都内で記者会見し、「自信がなかったところから、(最後は)自分を信じられたシーズンだった」と今季を総括した。
 高橋は今大会、ショートプログラム(SP)で世界歴代最高点を記録。合計点でも4年ぶりに自己ベストを更新し、世界選手権2連覇中のパトリック・チャン(カナダ)を破った。ただし、「お互いパーフェクトならパトリックの方が点数は出る」と冷静に分析。「来季はどういう方向性でいくか、まだ迷っている。そこを決めて動いていきたい」とした。
 男子で6位に終わった小塚崇彦(トヨタ自動車)は、大学院での勉強と競技の両立が課題。「中途半端では世界のトップで戦えない。(ソチ五輪までの)1年半後を見据え、(打開策を)早く見つけなければ」と話した。 

(2012/04/21-17:35)時事

高橋が男子制す 高橋成美組SPトップ 日本首位キープ

2012年4月21日 朝刊 東京新聞

◇フィギュアスケート 国別対抗戦

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦第2日は20日、東京・国立代々木競技場で行われ、前回3位で初優勝を狙う日本が男子を制した高橋大輔(関大大学院)らの活躍で暫定首位をキープした。
 世界選手権銀メダルの高橋はトップだったショートプログラム(SP)に続いてフリーでも4回転ジャンプに成功し、自己ベストを更新する世界歴代2位の合計276・72点をマークした。世界選手権2連覇中のパトリック・チャン(カナダ)が260・46点の2位、小塚崇彦(トヨタ自動車)は6位だった。

 ペアSPは世界選手権銅メダルの高橋成美(木下ク)マービン・トラン(カナダ)組が64・92点で首位発進。アイスダンスのキャシー・リード、クリス・リード組(木下ク)は6位に終わった。
 参加は6カ国。男女に各2人、ペアとアイスダンスに各1組が出場し、最終順位に応じて与えられる得点の合計を争う。最終日の21日はペアと女子のフリーを実施する。

◆チャン破り完全復活 高橋自己ベスト
 
 膨らむだけ膨らませた周囲の期待を、ロスなく自らのエネルギーに変えてしまう。他競技を見渡しても日本人では希少な才能を見せつけた高橋が、今季5度目となったチャンとの対決を初めて制した。
 「全く希望がないところから今季が始まって、ここまで来られたことにびっくりしている」
 今季の課題だった4回転ジャンプはもう、壁でもなければハードルでもない。「世界選手権でそろえられたのが自信になっている」。ニースに続き、SPとフリーの両方で成功させた。

 唯一の懸念は、3月末の大舞台で力を振り絞ったあとに残された体力だった。後半は苦しげに口を開く場面もあったが、ジャンプの高さやスピンの切れは衰えず、演技構成点の5項目はすべて9点台。チャンも「ダイスケは日本開催の重圧に負けなかった。経験豊かなスケーターであることをあらためて証明した」と負けを認めるしかなかった。

 SPに続いてフリーも自己記録。2008年に右膝を手術する前、一つのピークを迎えていた同年の四大陸選手権の数字を超えたことが今季の実りを象徴していた。「10年の五輪や世界選手権でメダルを取っても、正直言って自信は持てなかった。今季は自分を信じる気持ちを取り戻せた」。チャンに勝てたこと以上に、かつての自分に勝てる手応えを得た喜びが大きかった。(鈴木智行)

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男子で1位となった高橋大輔のフリーの演技=国立代々木競技場で

高橋がチャン超えたSP最高/フィギュア

<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇初日◇19日◇東京・代々木第1体育館◇アイスダンスSD、男子SP、女子SP

 高橋大輔(26=関大大学院)が国際スケート連盟(ISU)公認大会のショートプログラム(SP)で歴代最高の94・00点をたたき出し、首位発進を決めた。4回転ジャンプを成功させ、11年世界選手権のパトリック・チャン(カナダ)の93・02点を上回った。

 点数が掲示されると、ちょっと照れたように笑った。高橋の自己評価は「ジャンプは成功。ステップはぐらついた」。でも結果は歴代最高点。「ちょっと出過ぎかな、日本ということで。ビックリしてます。お客さんが盛り上がってくれたからですね」。手応えと結果のギャップを埋めるように、ファンに感謝した。

 冒頭の4回転で着氷。3月の世界選手権では、その後に強引に3回転をつけてミスした。今回は「きれいに降りたらつけよう」。苦い経験を生かし、後半に連続ジャンプを回した。「想定していたから」と過ちを繰り返さなかった。

 今季の最大目標だった世界選手権を終え、「正直モチベーションが下がって、調整が難しかった」という。支えたのは、14年ソチ五輪で団体戦が正式種目に採用されたこと。「個人と違って、攻めるところと守るところがある。自分の勉強にもなるかな」。選手としての幅を広げる機会を前向きに捉えた。

 今季は4戦4敗だった絶対王者チャンを、順位でも上回った。今季の最後の試合で一矢報いる絶好機。「今日の点は来季につながるけど、明日が気合の入れどころ。自分自身のパーフェクトを目指していきたい。今日はとりあえずチームの後押しはできたかな」。正直なキャプテンは得点に浮かれず、己が進む道を見つめていた。【阿部健吾】

 [2012年4月20日9時13分 紙面から]日刊スポーツ

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男子SPで高得点をマークし笑顔の高橋。後方は日の丸を振って喜ぶ女子選手たち

[フィギュア]大輔フリーも1位!日本団体首位キープ…世界国別対抗

◆フィギュアスケート 第2回世界国別対抗戦第2日(20日・国立代々木競技場)男子フリーなどを行い、男子ショートプログラム(SP)首位の高橋大輔(26)=関大大学院=は、世界歴代2位となる自己最高の合計276・72点で1位となった。SP8位の小塚崇彦(23)=トヨタ自動車=は合計225・30点で6位。ペアSPは、3月の世界選手権で日本勢初の銅メダルを獲得した高橋成美(20)=木下ク=、マービン・トラン(21)=カナダ=組が64・92点で1位。ソチ五輪の新種目となった団体戦で、日本は首位を守った。

 演技を終えると、高橋は息を切らして両手でガッツポーズした。「今季最後の試合をすごく気持ち良く滑れて良かった。日本チームに貢献できてうれしい」。フリー、合計得点ともに自己最高をマークし、今季4戦4敗だった世界王者パトリック・チャン(カナダ)を撃破。頼れる主将が日本を初優勝に引き寄せた。

 世界最高の94・00点を叩き出したSPの勢いをぶつけた。SPに続き、冒頭で挑んだ4回転トーループを着氷。哀愁を帯びたエレキギターのブルースに乗せて、高難度の連続ジャンプやステップを次々と成功させた。音楽との調和を評価する項目では異例の10点満点をつける審判もいた。技術点、演技点ともにチャンを上回り、高橋は「パトリックに勝ったのはびっくり。自信になる」と喜んだ。

 08年10月末の練習中に右膝じん帯を断裂。「五輪、世界選手権でメダルを取ったけど、自分のスケートに自信がなかった。やっと自信を取り戻せた」。故障前の08年2月に出したフリーと合計の最高点を塗り替え、心身ともに完全復活した。

 チャンに勝ったのも高橋が日本男子初優勝を飾った10年3月の世界選手権(トリノ)以来。それでも「この結果に甘えずに頑張りたい。点数にふさわしいスケーターになりたい」と表情を引き締めた。ソチでの金へ、限られた現役生活を濃密に走り抜ける。

 ▽世界国別対抗戦成績 〈1〉日本59点〈2〉米国51点〈3〉フランス44点〈4〉イタリア42点〈5〉カナダ40点〈6〉ロシア34点

 【注】得点は2日目競技終了時点の暫定値

 ▽男子総合成績 〈1〉高橋大輔(関大大学院)276・72点(SP94・00〈1〉、F182・72〈1〉)〈2〉P・チャン(カナダ)260・46点(SP89・91〈2〉、F170・65〈2〉)〈3〉B・ジュベール(フランス)239・64点(SP84・69〈4〉、F154・95〈4〉)〈6〉小塚崇彦(トヨタ自動車)225・30点(SP73・61〈8〉、F151・69〈5〉)

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男子フリーで演技する高橋

(2012年4月21日10時29分 スポーツ報知)

高橋、実りあるシーズン=チャン破り自信回復-世界国別対抗フィギュア

 渋いブルースの旋律を体全体で感じるままに、高橋ならではの独自の世界をつくり出す。ほぼ完璧に滑りきると笑みがこぼれ、珍しくはしゃいだ。「シーズン最後に本当にすがすがしい気分で終われてよかった」

 現役続行を決め、ソチ五輪への第一歩のシーズンと位置付けた今季。その最後の大会でSPの世界歴代最高点に続き、フリーとの合計点で自己ベストを塗り替えた。右膝に重傷を負う前、2008年2月の四大陸選手権でマークした数字を超えた結果が、以前より強くなったことを実証する。
 先の世界選手権に続き、4回転ジャンプをSPとフリーの両方で成功。けがという大きな転機で止まっていた時計が動きだした。「自信を取り戻せた」と実感を込める。

 今季は滑りの基礎からの修正に取り組んだ。原動力は、昨季の世界選手権でチャンに完敗した悔しさ。団体戦の中での勝負とはいえ、世界を完全に支配していたその王者をシーズン最後に破った。「彼もまた気を引き締めてくる。ただ、希望がないところから近づいて勝ったのは自信になる」。実りある1年になった。

(2012/04/20-22:03)時事

大輔、圧巻の演技で自己ベスト更新

「フィギュア世界国別対抗戦第2日」(20日、国立代々木競技場)

 2日目を終え日本が首位をキープした。男子はショートプログラム(SP)首位の高橋大輔(26)=関大大学院=が、フリーでも圧巻の演技。自己ベストとなるトータル276・72点の今季世界最高点で男子のトップとなった。

 見るものすべてを虜(とりこ)にする、高橋の“真骨頂”がさく裂した。スタンディングオベーションが降り注ぐ中、圧巻の演技を終えると、会心の表情で両拳を握った。キス&クライではライバルのはずの各国選手たちがボードを叩いて祝福。クラッカーまでが乱れ飛んだ。得点は自己ベストを大きく上回り、今季世界最高となる276・72点。世界王者チャンを抑え、堂々男子トップを決めた。

 「すごく気持ちよく滑れた」。冒頭の4回転ジャンプを何とか決めきると、一気に“大輔ワールド”に引き込んだ。男の哀愁漂うブルースの世界を見事に体現してみせ、表現力を示す5項目の構成点では異次元の9点台中盤を並べた。今季最後の演技を、これ以上ない形で締めくくった。

 正真正銘の“完全復活”だ。08年2月四大陸選手権でマークしたトータルの自己ベスト(264・41点)を大幅に更新。同年10月に右ひざの前十字じん帯を断裂し、手術を経て復帰してから、10年バンクーバー五輪での銅メダル、同年世界選手権での金メダルなど数々の栄光を手にしてきたが、4回転ジャンプの不安定さから、得点は伸びていなかった。しかし、ここにきて4回転は3月世界選手権SPから試合で4連続成功。「自分のスケートへの自信を取り戻せたシーズンになった」と、力強くうなずいた。

 団体戦とはいえ、これまで10年12月のGPファイナルからISU公認大会7連勝中だった王者チャンを止めた。「希望のないところから、近づいていって最後に勝てた。自信になるし、来季に繋(つな)がる」。来シーズン、日本のエースが、世界の頂を奪い返しにいく。

(2012年4月21日)デイリースポーツ

今季初高橋がチャンに勝った/フィギュア

<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇2日目◇20日◇東京・代々木第1体育館

 高橋大輔(26=関大大学院)が最高の演技で今季を締めくくった。フリーで182・72点を出し、総合276・72点で優勝。4回転を含む8度のジャンプをほぼ完璧に成功させた。世界歴代最高を記録したSPに続き、どちらも4年ぶりに自己ベストを更新。世界王者パトリック・チャン(カナダ)を2位に抑え、直接対決では今季5戦目で初勝利を挙げた。

 胸を左手で誇らしくたたく、両腕を何度も突き上げる、そして応援してくれた仲間に向けてその場で跳びはねる。「どうだ!」。今季7戦目で最後の「ブルース」の調べに乗ったフリーで、高橋が最高のフィナーレを手にした。

 高橋 最後まで気持ち良く滑れた。それがうれしい。今季は自分の自信を取り戻したシーズンになった。

 昨年5月、3年前の左ひざ手術の際に埋め込んだボルトの除去手術を受けた。リハビリを積んで挑んだ今季。不安もあった1年間の最後につかんだのは、確かな自信だった。

 前日のSPで歴代世界最高の演技を披露した。同じように冒頭の4回転を決めると、勢いが増す。ジャンプが決まるごとに声援も増した。演技構成点は5要素すべてで9点超え。08年4大陸選手権の記録を、フリーと総合で塗り替えた。

 今季初の「チャン超え」も果たした。世界選手権2連覇中の5歳下のライバル。「びっくりとうれしいのと。勝ったのは自信になる。甘えずに次も頑張りたいですね」。14年ソチ五輪に向けて、重要な今季5戦目での一矢になった。

 今季は日常履く靴にもこだわった。陸上でも氷上の感覚に近づけるため、かかと部分を硬くした特注品。昨年の世界選手権前に、ウオームアップ用の陸上靴をプーマ社と共同開発。片足200グラム強で、氷上練習と同じ感覚で陸上練習ができる。華麗な演技を、細部のこだわりが支えていた。

 「来年その点数にふさわしいスケーターになるように」。4年ぶりの自己ベストにも浮かれず、「来季はフリーでも4回転を2度入れないと」と誓った。高橋が求めるのは2年後、ソチ五輪での最高のフィナーレだ。【阿部健吾】

 [2012年4月21日8時28分 紙面から]

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男子フリーで自己最高得点をマークしガッツポーズする高橋(撮影・たえ見朱実)


高橋選手にとって、この勝利は本当に貴重だったと思います。

来季とソチまでのモチベーションの為には、良いイメージができましたし、新たな取り組みの練習もにも、きっと良い影響を与えてくれると思います。

来季は、4回転を2回、挑戦する予定ですし、また4回転フリップ完成への道しるべもできたと思います。

更に4ルッツを完成、組み込んだ時、ショートとフリーで4回転を成功できたならば、高橋選手が300点超えを達成してしまう可能性もでできたと思います。

まあ、300点超えは、中々無理だとは思いますが、高橋選手の得点が上がる事は間違いないでしょう。

しかし、4回転を増やすと、それだけ負担が増えますので、体力の消耗、ミスにつながる可能性も高くなってくると思います。

そことの折り合いをつけながら、また怪我がないように、高橋選手には上手に調整をして頂きたいと思います。


↓大ちゃんの来季が楽しみですよね。≧(´▽`)≦


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