コーチ説はなぜ出たのか? | フィギュアスケート研究本

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キム・ヨナ(19)側が「キム・ヨナ株式会社」を設立するとの憶測が飛び交い、現マネジメント会社と確執を生んでいる中、ブライアン・オーサー・コーチをめぐる騒動が持ち上がっている。

 事の発端は、キム・ヨナのマネジメントを手掛けているIBスポーツ側が23日、「キム・ヨナ支援チームは解散する可能性が高まり、日本の浅田真央(19)側がオーサー・コーチ(48)=カナダ=を迎え入れようという動きを見せている」と明らかにしたことだ。これに関するうわさがインターネット上に急速に広がると、浅田側は不快感を示し、日本のスポーツ紙「日刊スポーツ」も25日付で、浅田側の反論記事を掲載した。「浅田側は『根も葉もない話』『そんな日本と韓国の仲が悪くなるようなことはしない』と韓国での報道を否定した」という内容だった。

 こうした騒動について、オーサー・コーチは同日、あるメディアに「先月の世界選手権(イタリア・トリノ)で、浅田のマネジメント会社であるIMGからコーチ就任のオファーを受けた」と語った。だが、「オファーは正式なものではなく、その後、話は全く進んでいない。現在の状況としては、キム・ヨナが選手生活を続けるのなら、引き続き教えていきたい」としている。

 IBスポーツがこうした話を漏らしたのは、キム・ヨナ側との感情のもつれがあるからとみられる。キム・ヨナ側が別途にマネジメント会社を設立しようという動きを見せているのも、先日辞表を提出したIBスポーツの元役員が深くかかわっているのでは、と同社ではみている。同社はこの元役員に対し、背任行為などで訴訟を起こすことも検討しているという。こうした騒動の中、キム・ヨナ側は沈黙を守っている。

この内容はどこまでが、事実なのでしょうか?

特にオーサー氏のコメントは本当なのでしょうか。違うなら、きちんとコメントした方が良いと思われるのですが……。

浅田選手サイドは、きっぱりと否定しています。つまり非公式でも、オーサー氏にコーチ依頼はしてないはずです。キムヨナ選手がまだ現役続行か引退かを表明していない今、現役続行なら、ライバルと言われている同じコーチに頼むというのは普通の常識から考えてありえないです。または失礼にあたる行為だということは十分に心得ているいるはずです。

また、真央ちゃんはキムヨナ選手の現役続行を望んでいますので、非公式でもないと断言できると思われます。

ではなぜこのような、記事が出てきたのか推測したいと思います。

まず、オーサー氏からの情報で、朝鮮日報がこの記事を書いているのだとしたら……、

オーサーコーチは、キムヨナ選手との契約が切れており、契約続行をもらっていない、つまり、キム選手がほぼ引退するだろとみている。

今、彼が指導しているのは、アダム・リッポン選手と、韓国の二番手カク・ミンジョン選手だけだと思います。もしかしたら他にいるかもしれませんが……。

メダルに届きそうな有力選手を指導したいという野心はあるはずです。

浅田選手がコーチを募集している(ジャンプのですが)のを聞きつけ、実際にいろんな方からの売り込みがあると、浅田選手サイドが発表しています。その浅田選手に指導を頼まれたという触れ込みは、実際に真央サイドのコーチにならなかったとしても、その内容がニュースとして全世界に流布されれば、良い宣伝になると思ったのではないか。つまり、浅田ネームを使い、他のもっと有力なメダルに近い選手、または生徒数を増やしたい、売名行為としての、発言なのではないかと推測できると思うのです。

良い例がモロゾフコーチです。荒川静香さんを金メダルに導いた後の、彼のコーチとしての人気は激しく、生徒数、またはプログラム依頼が凄いではないですか。今度はロシアの選手にも頼まれていますし。

今、オーサーコーチについているリッポン選手も、もとはモロゾフコーチに指導してもらっていたのです。しかし、人数が多すぎて、あまり見てもらえないから、オーサー氏の所に移ったそうです。キムと自分しかいないから、しっかり見てもらえるとは、リッポン選手の言葉です。(安藤選手の自伝より)

オーサー氏の目論見、または誤算は、キム選手が金メダルを取れば、全世界からコーチとして引く手あまたになると思っていたのに、選手からのコーチ依頼が思ったより来なかったのではないのか、と私はみています。ならば、浅田ネームが利用できると踏んだのかもしれません。戦略だけはお上手な方ですので。

推測その二として、

オーサーコーチは全く関係がなく、報道サイドが、この内容を勝手に書いているとしたら、

韓国ではキムヨナ選手の記事を書くとき、必ず上げ報道をしないと、(少しでも否定的な内容にすると)、ものすごい非難の嵐になるそうです。なので、必ずキムヨナ選手賛美内容に、うけが良い風な内容にするらしいのです。

つまり、金メダルに導いたコーチへ、浅田選手が指導を求めているという内容が韓国国民を喜ばせるから、(売るために)書いているという推測です。

日本に劣等感があるのか、はたまた日本憎し教育のせいでしょうか、日本下げ、韓国上げに、使われている可能性は低くないと思われます。

真央、ヨナの元コーチにオファー報道否定
 バンクーバー五輪フィギュアスケート女子銀メダリスト浅田真央(19=中京大)のマネジメント会社は24日、
浅田側がカナダ人のブライアン・オーサー氏(48)にコーチ就任のオファーを出したとする23日の韓国での報道を否定した。

マネジメント会社とは、IMGですよね。否定しているのに、なぜ非公式でIMGからコーチオファーがあったなどと言うのでしょうか。それも矛盾していますよね。