【人を好きでいられたら、きっと大丈夫】
心理占星術講座「リーディング編」で伝えられなかったことを書いて投稿したら、思いがけずにも関心を持ってくれた方が多くて、ありがたく感じています。
それならばあれこれ書いておこうと、つい連載してしまいましたが、これで区切りつけますね。
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ホロスコープを使った対面でクライアントの相談に応えることには、向き不向き、好き嫌いがあるので占星術使いとして必須ではありません。
対面が嫌いでライティングが好きな人、セッションよりも講座やセミナーを得意とする人などなど、自分に合っているスタイルを選べばよくて、それを自覚するためには一度は経験しておくとよいことでしょう。
「占星術家に必要な資質や能力とは?」と聞かれるときは、対面で相談に応じるなら「人を好きなこと」と答えています。
これも河合隼雄さんから学んだことだけど、フロイトの「フリー・フローティング・アテンション:平等に漂える注意力」という意識の向け方があって、「細部ではなく全体を捉えること」、「そおっと聞くこと」、「全体に平等に注意を向ける」、「その人を本当に動かしている根本の「魂」を感じる」など感覚的なことだけど、細かな言葉やふるまいなど表面に飛びつかないようにという姿勢ですね。
奥底に潜んでいる深みも含めて、その人を全体としてみていると、人間はとてもおもしろい。可能性をいっぱいに持っていて、なにをしでかすかわからん、自分をついはみ出してしまう愛すべき存在であると。
「おもしろうてやがて悲しき…」人間存在。
短い時間だけど、一期一会の1回限りの方だけど、そこに携わることを好きでいられたら、きっと続けられるでしょう。
今はまだリーディングすることに一杯いっぱいになっていたとしても、きっと好きになれると思っています。
いずれ、各地で「リーディング編」や「スーパービジョン編」が開催できたら、そんなあれこれを話したいと思います。