私の好きな言葉。

 

というか座右の銘の一つ。

 

それは

 

外国の雑誌の広告で見かけた言葉。

 

“we won’t do it without the rose, because we can no longer think”

 

 

これが

 

ドイツの前衛芸術家

 

Joseph Beuys

 

の言葉だということは、

 

だいぶ後になって知った。

 

 

最初に聞いたのが英語だったから

 

まさかドイツ人の言葉だとは思わなかった。

 

 

そこから何年かして、

 

私が作詞家を目指してた頃尊敬してた、

 

作詞家の佐藤奈々子さんが、この言葉をモチーフに詞を書いてることを知って痺れた。

 

 

佐藤奈々子さんは

 

“I can't live without a rose”

 

と訳していた。

 

 

さすが佐藤さんだと思った。

 

“I can't live”や、冠詞の”a”が

 

男性になかなか出てこない感性でスゴいなと思った。

 

 

佐藤さんは

 

「バラがなくちゃ生きていけない」

 

と激情的に翻訳していたけど、

 

私の場合

 

生きていけないというよりは

 

「生きる意味がない」

 

という感じ。

 

 

生命を維持するだけの人生なら

 

薔薇は不要だと思う。

 

 

そうではなく、真の人生を歩みたいと思うなら、薔薇は不可欠。

 

私も、薔薇がなければ、何もしようとはしないだろう。

 

仮に今、薔薇がなくても、

 

「薔薇があれば」

 

「薔薇を手に入れるために」

 

と思うからこそ

 

生きていけるのだろうなと。

 

 

“we won’t do it without the rose, because we can no longer think”