先日は首都圏に大雪が降りました。
その後は朝夕の冷え込みが氷点下の日が続き、インフルエンザが大流行しています。
当院にも、雪で転んでケガをされた方が何人か来られましたが、幸い大きなケガの方はおられず何よりでした。
さて、
寒い日がまだまだ続きそうですが、
この時期はやはり風邪やインフルエンザに注意が必要です。
東洋医学や中医学には
3世紀頃に編纂された傷寒(雑病)論という書物が伝わっていて、
今で言う風邪の症状からその変化、それに対処する術が記されています。
最近よくCMで見かける、風邪には葛根湯の葛根湯は、この傷寒論に記されている代表的な処方です。
(因みに風邪=葛根湯が良い訳ではありません。代表的な他に桂枝湯、麻黄湯などがあり、実際には症状に合わせて処方する必要があります。市販の葛根湯などはエキス剤であり薄いので誤って服用してもそれ程害はないようですが、お笑い芸人が万年風邪のような症状で葛根湯を朝食代わりに飲んでいるという記事を見た事がありますがこれはかなり危険だと思います。)
傷寒論の内容を大まかにお伝えすると、
寒さ、または風によって冷える事で風邪のような症状を発症し、更に病が深くなる事によって臓器に障害が生じていくというもので、
寒さ、風にさらされた時の症状と、誤った対応による症状の変化、体質による症状の違い、そしてその対処法まで細かく記されています。
傷寒論を読み込むのはとても難しい事ですが、
重要な内容を簡単にまとめると、
寒さ、または風によって身体が障害され、
症状としては、
身体の上の後ろ(頸~後頭部)から始まり→身体の前(喉)→胸→お腹(便秘)→身体の側面(脇)→ここまでは発熱が伴います。そして更に病が進むと、冷えに変わり、お腹が冷えて下痢→腰から下、手足まで冷えてしまいます。
そこから先は意識が朦朧として、などと、より重い症状が出てきますが、風邪の治療や予防に日頃から役立てるにはとりあえずこれ以上深くは知らなくて大丈夫だと思います。
さて、これらの症状の変化を見て重要な事は、
病は身体の上の後ろ、頸から始まると言う事です。
特に頸は風の影響を受けやすいです。
因みに冷えは足首から。
(東洋医学で空間的に身体を捉えると足首は身体の上、つまり頸の辺りと同じ意味合いがあります。…ちょっと難しい話ですね。。)
つまり、
首と足首が冷えたり風にさらされたりしないようにすれば
風邪をひきにくいという事です。
実際に、数年前までは僕自身よく風邪をひいていました。
新型インフルエンザにもかかりましたし、その翌年頃には普通のインフルエンザにもかかっています。
しかし、東洋医学、中医学を勉強し、
首と足首を冷やさないように心がけててからは殆ど風邪をひかなくなりました。
たとえひいたとしても病院には全く頼る事がなくなりました。
殆どの場合自分でなんとか出来るからです。
僕の妻も同じです。
風邪をひいてしまった時の対応はまた改めてお伝えしたいと思いますが、
何よりも予防が大切です。
皆さん、頸と足首をしっかり保温してください。
そして、気候の変化に十分注意してください。
冷えや風の影響を受けやすいのは、小春日和と呼ばれるような気温が急に上がった後に寒さが戻った時です。
身体は気温が上がると熱を放散し、身体を冷やそうとします。
そしてその状態で急に寒さが戻ってくると一気に身体が冷えてしまうのです。
夏場にクーラーで風邪をひくのも同じ事です。
僕はこの季節、ネックウォーマーと保温性のサポーターで頸と足首をガッチリガードしています。
是非是非お試しください☆
また雪が降ると言っていますね。
アキュスコープ治療は早期の治療が最も効果的です。
転んでケガされた際はお早めにご相談ください。
m(_ _)m
外傷・スポーツ障害の
代々木上原 さとう整骨院