訪問日:2020-09-27,28
'Go To'利用第三弾も箱根に二泊。
一泊目は元箱根の「龍宮殿」です。
芦ノ湖からの「龍宮殿」と駒ケ岳
芦ノ湖からの「龍宮殿」
こちらは旧飛島組が昭和12年に「浜名湖ホテル」として開業した建物をプリンスが買い取り移設、箱根プリンスホテル和風別館「龍宮殿」として昭和32年に開業したのが前身。
その建築は宇治平等院を模した贅を尽くした造りで国登録有形文化財指定、芦ノ湖と一体となったその佇まいは優雅の一言ですが、客室老朽化で現在は日帰り温泉施設のみ営業しています。
「龍宮殿」本館
「龍宮殿」本館
「龍宮殿」本館
「龍宮殿」本館
見事な意匠
宿泊施設のある別館は芦ノ湖を望む絶景の全24室と専用大浴場を備え平成2年の開業。前回は開業後すぐに宿泊しましたが今回は30年ぶりの利用です。
「龍宮殿」別館
「龍宮殿」別館玄関
フロントとロビー
三階の部屋からは芦ノ湖が俯瞰され、時間と共に移ろう湖の表情は見飽きることがありません。
部屋
305「紫陽花」
広縁
広縁から
海賊船が通る
風呂は本館の大浴場(7:30-20:00)と別館の専用施設(終夜利用可能)が利用できます。
泉質はカルシウムやナトリウム・硫酸塩泉、塩化物泉(自家源泉)で循環放流併用、オーヴァーフローあり。
本館展望風呂
別館専用浴場
夕刻の海賊船
夕食は食事処で。コースは五段階ですが、今回は量的に少なめの「竹」(四番目のコース)を選択。
プリンス系の弱点は食事ですが、今回は前菜が寂しいものの他のメニューは味・しつらえもよく満足しました。
ただいつも思うのですが、プリンス系は食事やチェックインアウトの体系が煩雑過ぎて不便です。
こちらはチェックインだけでも13:00から16:00まで四段階、夕食も五段階では板場やスタッフの負担も倍増するのではないかと危惧するのですが・・・
前菜:蟹・水菜・キノコのお浸し
海老錦野菜
御椀:薄葛仕立て
栗豆腐・人参・大根・三つ葉
お造り:海の幸盛り・妻一式
太刀魚・金目・間八・牡丹海老・鮪
焼物:トラウト西京焼
水雲とろろ・胡桃松風
合肴:南瓜饅頭
主菜:牛ロースト
丸十・ブロッコリー・スプラウト・トマト
温物:人参クリーム
焼茄子・海老真薯・蟹爪・紅葉麩・湿地
止椀:田舎仕立
御飯:御殿場産コシヒカリ・ちりめん・香の物
デザート
夜半に一雨あったものの朝は快晴に。昨日初冠雪したという富士が雲一つない見事な姿を見せてくれました。
朝の芦ノ湖
初冠雪の富士
芦ノ湖と富士
一番で本館展望大浴場に入浴、朝食後は11時チェックアウトまで芦ノ湖と富の士の眺望を楽しみました。
朝の本館展望大浴場
本館露天風呂
露天風呂からの眺め
芦ノ湖を望む休み処
朝食1
朝食2
旅行会社の口コミ評価が低いのは、いまだに旧態のままの営業方針を続けているためかと思いますが、年配者にとっては中途半端なリノベ宿やデザイナーズ旅館より落ち着けます。前述したようにプリンスは料理が今一つという印象でしたが、今回の分はとびきり上等とは言えませんが満足できる内容でした。
ただし将来世代が交代してこうした宿が生き残れるかどうかは一抹の不安が残るところです。
芦ノ湖畔蛸川温泉「龍宮殿」公式HP