訪問日:2008-03-10-11
今回は山梨の地味な湯治宿を二軒ご紹介します。
一軒目はは竜地(中央道双葉SA付近)の「神の湯温泉」です。
一軒目はは竜地(中央道双葉SA付近)の「神の湯温泉」です。
全国に「神の湯」を名乗る温泉は数ありますが、こちらもご多分に漏れずご神託によって昭和47年突然湧出したという由緒ある温泉です。 (詳しくはHP参照)
以前は田んぼの中の小さな湯治宿でしたが、宿は1990年頃に四階建ての鉄筋ホテルになり、やはり郊外の住宅も近くまで押し寄せて鄙びた雰囲気は失われてしまいました。
都市近郊にある温泉の宿命でしょうが、こちらは高台にあるため甲府盆地や富士山などの眺望は保たれています。
都市近郊にある温泉の宿命でしょうが、こちらは高台にあるため甲府盆地や富士山などの眺望は保たれています。
神の湯温泉
部屋
泉質はナトリウム塩化物泉40度、PH8.4、湧出量は約300リッター/分。
明るく開放的な大浴場はちょっと健康ランド風の造りで湯治宿の風情はありませんが、36度から43度まで泉温の異なる7つの湯船が造られ、好きな温度の入浴を選択できるのは嬉しいところ。
明るく開放的な大浴場はちょっと健康ランド風の造りで湯治宿の風情はありませんが、36度から43度まで泉温の異なる7つの湯船が造られ、好きな温度の入浴を選択できるのは嬉しいところ。
浴場
他にも眺望の良い無料貸切風呂や、三種の趣の異なった有料家族風呂などが用意されています。
露天風呂
貸切露天風呂からの夜景
部屋から望む甲府の夜景
食事は部屋で、湯治宿というよりは観光旅館的な内容ですが、意外とさっぱりして量の割りに普通に頂けました。
苺酒と突き出し・前菜
苺酒と突き出し・前菜
造りと椀物(蛸しんじょう)、桜蕎麦
甲州ワイン牛の蒸し焼き
鰆(さわら)・タラの芽などの黄身揚げ、味噌汁
デザート
好天にも関わらず気温が上がったために春霞がかかり、あいにく富士山の眺望は叶いませんでしたが、美しい夜景と明け方の日本画的な太陽の眺めを楽しむことができました。
夜明け
朝食
チェックアウト後は近くの名勝・昇仙峡へ。
昇仙峡1
昇仙峡2
昇仙峡3
昇仙峡4
昇仙峡のトチ馬車
昇仙峡「すがわら屋」の蕎麦セット
二軒目は石和郊外にある春日井(かすがい)温泉郷の一軒宿「日の出温泉」です。
こちらは湯治客にはよく知られた宿で、連泊はもちろん日帰り利用の湯治客がひきもきらず訪れます。
こちらは湯治客にはよく知られた宿で、連泊はもちろん日帰り利用の湯治客がひきもきらず訪れます。
明治42年創業というこの宿、以前は大蔵経寺山懐の鄙びた一軒宿といった趣でしたが、石和郊外の住宅が押し寄せて隣には大きなマンションも建ってしまい、ロケーション的な魅力は失われてしましました。
ここの温泉は素晴らしいです。
泉質は単純泉ですが石和唯一のラジウム泉で、PH8.4、湧出温度36.5度。
湧出量は約200リッター/分でもちろんかけ流し。
湯船の泉温は35,6度、私の最も好きな体温に近いぬる湯です。
泉質は単純泉ですが石和唯一のラジウム泉で、PH8.4、湧出温度36.5度。
湧出量は約200リッター/分でもちろんかけ流し。
湯船の泉温は35,6度、私の最も好きな体温に近いぬる湯です。
入浴するとアルカリ性で微量の遊離炭酸を含む柔らかいお湯が肌に纏わりついてくるようで、何時間入っていても飽きることはありません。
他に43度ほどの上がり湯が併設され、以前には無かった41度前後の露天風呂が新たに造られていました。
他に43度ほどの上がり湯が併設され、以前には無かった41度前後の露天風呂が新たに造られていました。
内湯
露天風呂
部屋
食事は食堂で、湯治宿らしいバランスの取れた献立でした。
夕食
夕食
入浴時間合計8時間、こちらの素晴らしい温泉を堪能させて頂きました。
日の出温泉 公式HP なし
(「神の湯温泉」「日の出温泉」了)