東京都下は奥多摩の景勝地、御岳(みたけ)渓谷にほど近い多摩川の渓流沿い、川井の3000坪の敷地に七つの離れが点在するという風雅な宿があります。
その「松乃温泉 水香園」は昭和元年創業で90年近い歴史をもち、宿泊のみならず日帰りで食事もできる割烹旅館として、都民や近郊の人々の憩いの場として連綿と営業を続けています。
その「松乃温泉 水香園」は昭和元年創業で90年近い歴史をもち、宿泊のみならず日帰りで食事もできる割烹旅館として、都民や近郊の人々の憩いの場として連綿と営業を続けています。
水香園入口
宿玄関
離れが点在する
私はこちらに初めて宿泊したのはおよそ30年前。
その風情が気に入って翌々年も利用しましたが、以来しばらく再訪の機会がなく、今回実に四半世紀振りの宿泊が叶いました。
その風情が気に入って翌々年も利用しましたが、以来しばらく再訪の機会がなく、今回実に四半世紀振りの宿泊が叶いました。
さすがに建物の幾つかは改装・新設されていましたが、基本的な佇まいは昔のまま。
仲居さんに案内され、以前も宿泊した「河鹿(かじか)」の間に旅装を解きました。
仲居さんに案内され、以前も宿泊した「河鹿(かじか)」の間に旅装を解きました。
こちらは今上天皇や芸能人御用達のお部屋とか。
トイレなどは改装していますが、基本的な造作は創業当時のままの重厚な造り。
多摩川を望む眺望も素晴らしく、とても東京にいるとは思えません。
トイレなどは改装していますが、基本的な造作は創業当時のままの重厚な造り。
多摩川を望む眺望も素晴らしく、とても東京にいるとは思えません。
離れ「河鹿」1
離れ「河鹿」2
離れ「河鹿」3
離れ「河鹿」4
離れ「河鹿」5
部屋からの景色1
部屋からの景色2
食事処「四季亭」
以前は川面に手が届きそう だった河原の湯小屋は、しかし何度か増水で水が入ったということで、隣の一段高い位置に立派なものが出来ていました。
男女別の浴場は黒御影石の風雅なもの、泉質は単純硫黄泉.14 .9度、PH 10.10。
もちろん加温、湧出量が少ないため循環しています。
うれしいことには源泉の蛇口があり、飲むと硫黄臭がします。
入浴時間は朝7時から夜9時30分までと少々短いのが残念ですが、渓谷や山々の景色を見ながらの入浴は素晴らしく、いつまでも飽きません。
男女別の浴場は黒御影石の風雅なもの、泉質は単純硫黄泉.14 .9度、PH 10.10。
もちろん加温、湧出量が少ないため循環しています。
うれしいことには源泉の蛇口があり、飲むと硫黄臭がします。
入浴時間は朝7時から夜9時30分までと少々短いのが残念ですが、渓谷や山々の景色を見ながらの入浴は素晴らしく、いつまでも飽きません。
湯小屋へ(手前は旧湯小屋)
浴室1
浴室2
源泉蛇口
夕食はは全て離れに運ばれてきます。
雨や雪の日はさぞかし大変と思うのですが、食事処が出来た現在も昔からのおもてなしを変えていません。
料理は奥多摩の幸を取り入れた江戸前割烹で、土地柄川魚や山菜、稀に鹿がメニューに加わることもあるとか。
美しい盛りつけの前菜からデザートまで、一時間半かけてゆっくりと頂きました。
美しい盛りつけの前菜からデザートまで、一時間半かけてゆっくりと頂きました。
食前酒・先付け・前菜
造り(かんぱち・湯葉・奥多摩やまめ)
焼物(岩魚塩焼き)
茶碗蒸しと旅館ブランドの純米酒
台物・豆乳鍋(丸いのは豆腐)
揚げ物(揚げ岩魚餡かけ)
じゃこご飯・味噌汁・香の物
デザート(小豆ムース・苺)
夜は一層風情が増し、聞こえるのはせせらぎと風の音、たまに遠くにJR青梅線の電車の音が響きます。
夜9時半ぎりぎりまで入浴し、後は読書三昧です。
夜9時半ぎりぎりまで入浴し、後は読書三昧です。
夜の離れ
部屋から見る夜明け
朝は鳥の声で目覚め、一番風呂へ。
帰ると朝食が用意されています。
本来は食事処「四季亭」で頂くのですが、今回は私たちのみの宿泊だったため、わざわざ部屋食にしてくれました。
内容は写真の通り盛りだくさん、朝からすっかり満腹に。
帰ると朝食が用意されています。
本来は食事処「四季亭」で頂くのですが、今回は私たちのみの宿泊だったため、わざわざ部屋食にしてくれました。
内容は写真の通り盛りだくさん、朝からすっかり満腹に。
朝食膳
最後にもう一度入浴して宿に別れを告げ、御岳の渓谷美を楽しみながら奥多摩周辺観光に向かいました。
奥多摩湖1
奥多摩湖2
日原(にっぱら)渓谷
日原鍾乳洞入口
日原鍾乳洞内
日原鍾乳洞内
日原付近
知る人ぞ知る深山のトロッコ「奥多摩鉱業」の石灰運搬索道
(松乃温泉 水香園 了)