今日は、和歌山を舞台にした映画を取り上げてみようと思う。
自分が見た映画で一番最初に過るのは仕事もご一緒にさせていただいた事のある
田中光敏監督 作品
海難1890
この作品はトルコとの合作映画です。
撮影監督はカンヌ映画祭のセザーヌ賞撮影賞を何度も取っている永田鉄男さん。
東映京都撮影所での撮影では監督、カメラマンにお会いして来ました。
照明技師も録音技師も知ってるスタッフ達でその時は大学の准教授という立場だったので…でも一緒にやりたかった。
映画を前にすると学生時代と同じ気持ちになってしまいます。
簡単なあらすじ
日本の背景
時は明治時代の中程、既に大日本帝国は内閣制度を発足させ1885年初代内閣総理大臣 伊藤博文が誕生する。1889年大日本帝国憲法ができ二院議会制となり近代国家の仲間入りをしている。
トルコ🇹🇷は当時オスマン帝国であり、その使節団がエルトゥールル号に乗り明治天皇に謁見、帰路和歌山の樫野崎沖で座礁、エンジン爆発で沈没する。多くの犠牲者が…しかし近くの紀伊大島村の住人達はその爆発を見ると台風で荒れ狂う海に必死で救助に向かう…
日本での出来事は1890年、映画は二階建て
1985年、テヘランでの出来事、イラン、イラク戦争の真っ只中の首都テヘラン、他国は国民を助ける為軍や民間の飛行機を出し脱出させる。
しかし我が国は…勿論自衛隊の派遣も無理、もはや絶望か!
てな時にトルコ政府に助けを要請し、時のオザル首相は他の閣僚の反対を押し切りその要請を受ける。
まぁ自国の住民を助ける事が先決なんでわざわざ日本人なんて飛行機に乗せてくれんわ、なんぼ首相がオッケーと言っても…
でも流石映画?ムラトという人が我先にと飛行機に急ぐトルコ国民に
「日本人は私たちの祖先を助けてくれた。今、絶望に陥っているこの日本人を助けられるのはあなたたちだけです。決めるのは、あなたの心だ」
ハッピーなんやけどね。
史実だそうですよ!
日本とトルコいつまでも仲良くしましょうね。
次に浮かんだ映画
勿論!
寅さん
男はつらいよ 寅次郎物語
もう一つ「寅次郎春の夢」
加太港にいるんです。
そこから
紀ノ川沿いに紀北を進む。
僕の自宅がある岩出市の
根来寺に、
そして毎年大晦日明けの元旦にお参りする
粉河寺へ
この作品は昭和54年まだ僕も独身、撮影所で丁度撮影部チーフになった所、24歳でした。
その後子供が生まれ、喘息がひどく転地療養で
尼崎から岩出市へ
その時よぎったのがこの作品でした。寅さんの映画に出てくる地元の人の暖かさ…
まだまだ和歌山の映画は沢山あります。
次ご紹介するのは鯨です。
鯨に関係する映画を!
日本の捕鯨を真っ向から否定する映画です。
イルカ漁の映像は凄く残虐に描写されています。
これを見た人は日本人が野蛮で残酷な人種と感じると思います。
また鯨漁の背景を知らずにこれを賞賛する日本人も沢山います。
捕鯨に賛成、反対は自由な発想です。ですが日本人の全ての漁はその種の保全を昔から考えています。カニ、鰹、秋刀魚は限られた間、鯨漁も同じくです。
これの映画を機に日本の捕鯨に反対する世界の動き、これに疑問を感じた日本人監督がいます。
監督:八木景子




