獣医師・宿南章の「愛犬の病気を治す進化犬学 リスクを防ぐ予防原則」

獣医師が 愛犬の飼い方を予防原則と進化生物学の立場から語ります。1960年代にドイツからはじまった予防的取組。アスベスト・狂牛病といった「遅い教訓」への対処概念でEU、WHO、日本の環境省取り組んでいます。また重要な進化医学の視点から解説します。


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手作り食でハッピーエンド?



手作り食でアレルギーなども改善されハッピーエンド!!!



と思いたいところですが、手作り食をしている子で、突然死が発生しているように思います。



手作り食をされている方に、聞いてみてください。また、手作り食をしていた子で突然死や短命が起きていないか、知人のワンちゃんたちを思いだしてみてください。




よく聞かれる代表的な話しは、


『手作り食にして苦労していた皮膚病が治った、、、、でも、わりと若い年齢で急に、、、、』




ドッグフードは、とても緻密に作られています。


蛋白質量、

脂肪量、

炭水化物、

ビタミンが複数配合され、

ミネラルも厳密なバランス


で含まれています。




実は、ドッグフードにより犬が長命化したのは、このあたりの重要な栄養成分を厳密に配合し、栄養欠損を起こさせないというところが徹底されているためです。


この知識の長年の経験での蓄積は素晴らしいと思います。


さらには、過剰になると危険な栄養成分の配合量も気をつかわれています。




ドッグフードの普及の時期を同じくして、犬の寿命がおよそ7年前後から13年という2倍近い寿命の延長を達成したのは、いろいろな理由があると思いますが、獣医治療の成熟と、ドッグフードの存在が大きいと思います。



犬の飼育期間は13年にも及ぶ長期間なものです。




人よりも5倍も速く代謝し、細胞が速く入れ換わります。


毎日の小さな(わずかな)栄養欠乏や、過剰が2年、3年と積み重なることで、愛犬の回復力を奪うケースがあるように見受けられるのです。実は、


このような微妙な歪みの蓄積への対処が、手作り食では困難になりがちなのです。手作り食で、長期の健康と寿命を維持するには、かなり真剣に基本となる栄養学の習得に取り組む必要があります。



手作り食は素晴らしいです。

いろいろな慢性病が治ることが多いことも実際に知っております。


完璧に基礎栄養が補われた手作り食が理想といえると思います。


ですが、負の面、マイナス面も多く目にします。




手作り食で、ドッグフードを食べているときにはほとんど見受けらえなかった若い時期(7歳前後から)の「突然死の連絡やご報告を頂くことの多さは、決して偶然ではないように思います。




一獣医師の印象ですが、手作り食は、



「昔の人の食事の残り物を与えていた頃の寿命・・・に近い・・・」



と感じます。


そう思うのは、私だけでしょうか?



手作り食を与えられた時期が遅かった子は、その時期が遅くなることをみると、なにか、いやなものを感じます。手作り食により、微妙だけれども重要な栄養が欠損しているのではないのでしょうか!?






手作り食ブームが来て、まだそう長くはないです。愛犬は大好きな飼主が与えてくれた食事は嬉しそうに食べるでしょう。しかし、手作り食をしている人は、どこまで、犬のことを知って、食事を作っておわれるでしょう。。。。




私が思うには、少なくとも近代ドッグフード会社が培ってきた栄養学的な知識を取り入れることは、手作り食には必須と考えます。絶対に必要です。微妙ですが重大な結果を招く手作りで起きる深刻なアンバランスの修正が絶対に必要なのです。


犬の生態や歴史に詳しく、現代ドッグフード学にも詳しい先生や指導者から学ばれている場合はそこまでの指導が行き届いていると思いますので、ぜひ、そのアドバイスを思い出していただければと思います。




すべての子が危険になる訳ではありませんが、昔の人の食事をたべていたワンちゃんの短い寿命を考えると、しっかりと「犬に必要な栄養!!!」について理解する必要があると思います。


少なくとも、手作り食と共に、現代ドッグフードの知識の蓄積と、その恩恵を熟知した先生の指導が重要と思います。




なぜ、こんなに厳しく言うのか。それには、理由があります。


私が小学生のころに飼っていた秋田犬(リリ)は、ガンで死亡しました。とても血統の良い身体も性格も申し分ない秋田犬でした。秋田犬に毎日与えてる人のご飯に、ときどき鳥ガラや豚骨など加えた食事でした。


ですが、リリはとてもなんともいえない不安そうな元気のなさそうな顔をするのです。この顔となにかを必死で訴える感情をいまでもありありと思いだし、忘れることができません。人に歯向かうことなど一切ない、やさしい、賢い、健康な犬でした。いまでも、私は自分の兄弟だとリリのことを思っています。大切な失うことのできない家族でした。




そのように訴えかけるなんともいえない不安な表情を浮かべる頻度が増えてきて、愛犬のリリに癌(ガン)が発症しました。


小学校の頃でしたが、リリがガンになったのは、食事になにか足らないものがあるからだと直感しました。その頃のリリの顔がいまでも忘れられません。私が4歳の時から一緒にいた家族で大切な兄弟でした。リリは私に、家族に何かが足りないと訴えていたのだと思います


いまでも、リリを救えなかったことを悔やんでいます。そして、リリの健康に表向きはみえるなかで、食事の最中に見せる特徴ある不安そうな顔がいまでも頭から離れることはありません。


私は、いまでもその責任と自責する想いを抱き続けています。一生忘れることができない辛く苦い記憶です。死ぬまで忘れることがないでしょう!!





私の犬の栄養学的な探求は、そこからスタートしました。もう、リリのように悲しい顔はみたくないと、そう心から思います。願っています。



犬の笑顔がみたい。リリは、私を許してくれるでしょうか??




犬を飼われたことがある方は、犬がかけがえのない家族だという、その気持ちがわかっていただけると思います。


私は、大切な家族を失ったのです。


そして、その責任は、彼のなにか目の奥から なにかを訴えていたそのことを理解できなかったことがリリの死を招いたと、いまでも自分の責任を感じています。共に人生を過ごしてきた愛犬やペットはほかのものでは代替がきかない存在と思います。





自転車は壊れれば買いかえればいい。


服は汚れたり破ければ捨てればいいでしょう。


車は古くなれば新車にすればいい。。。







でも、愛犬、ペットは、そうはいきません。自分の人生の一部、家族ですからね。。




天寿を全うしてくれれば満足できます。それは悲しいですが、満足のゆく旅立ち、虹の橋をわたるさみしいですが晴れやかな時と言ってもいいと思います。ですが、途中の死は、そうは、、、考えらえません。




当然、遺伝疾患や予想しない病気や事故は、あります。ですが、防ぐことが可能であり、愛犬が感じ取っていた苦しみを理解できなかった後悔はのちのちまで消えることがないかもしれません。。。




(第6話おわり、つづく)


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