武蔵の書といえば「五輪書」が有名ですね。
英訳にもなっていますので、海外でも人気があるようです。
晩年の書に「独行道」というのがあります。
今でいうなら「道場訓」のようなものでしょうか。
私が小学生の頃に剣道を習っていた時に練習の最後に必ず道場訓を皆で復唱させられました。
「はいという素直な心」
「ありがとうという感謝の心」
「わたしがしますという奉仕の心」
「すみませんという反省の心」
「おかげさまでという謙虚な心」
というような感じです。
これは「日常の五心」というそうです。
武蔵の独行道はそれよりももう少し多岐に渡ります。
その中で私が注目したのは、
「神仏は尊し、神仏は頼まず」
神仏は尊いという気持ちを持ちながらも信仰心は持たないという意味にも解釈できます。
人は逆境にある時につい「神頼み」したくなります。
しかし、そういう弱い心を戒めることを謳っているのだと思います。
ヨガを初めて、古神道にも興味を持ち、この言葉は真に迫るものです。
我々は剣術という技術を通してでなければ武蔵に触れる事は出来ません。その修行で彼が何を考え、何を得たのか、そこも踏まえながら稽古に励まなければなりませんね。
武蔵円明流判官派
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