夏マスクの詩

 

麦藁帽子に👒夏マスク

 

今頃の女の子は、麦藁帽子の下に夏マスクだ。

 

流星の金曜👒夏マスク

 

僕等2人は、流星の金曜日に空を指差す。

ああ、それも、夏マスクだ。

 

離婚に捺印👒夏マスク

 

あなたとサヨナラ。

深く夏マスクを被る。

 

ベタ足縺れ👒夏マスク

 

君と浜辺で抱き合い、

僕の足に君のベタ足🦶が縺れる。

 

娘すれ違い👒夏マスク

 

2人の娘は父さんに見つかるまいと、

 

パルマケンタルウプ👒夏マスク

 

会話のない、ハムとメロンに🍈コロナを飲む。

 

玉貧王命染めず👒夏マスク

 

金持ちだろうが貧しかろうが、

王様の命令なら身を仕方なく、

 

公園の白鳥🦢羽る👒夏マスク

 

誰も群れを止める事が出来ず、

白鳥は公園を逃げ出してしまう。

 

褐赤のアリーは今何処👒夏マスク

 

かつての恋人のアリーは、

薄く赤い肌を誰にも晒すことなく歳を取り、

赤い麦藁帽子は、

誰のものか聞くものもいない。

 

秋仕舞い冬支度春の訪れ👒夏マスク

 

もう季節の少ない国に行く事も無いだろう。

もう誰かも聞くものはいないだろう。

もう何を誓うかも、嘘をつかず、

もう敬礼をする人もいない。

ただ四つの季節の前で、マスクに身を潜め生きるだけ。

 

ハッシュ👒夏マスク

 

 

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