夏マスクの詩
麦藁帽子に夏マスク
今頃の女の子は、麦藁帽子の下に夏マスクだ。
流星の金曜夏マスク
僕等2人は、流星の金曜日に空を指差す。
ああ、それも、夏マスクだ。
離婚に捺印夏マスク
あなたとサヨナラ。
深く夏マスクを被る。
ベタ足縺れ夏マスク
君と浜辺で抱き合い、
僕の足に君のベタ足が縺れる。
娘すれ違い夏マスク
2人の娘は父さんに見つかるまいと、
パルマケンタルウプ夏マスク
会話のない、ハムとメロンにコロナを飲む。
玉貧王命染めず夏マスク
金持ちだろうが貧しかろうが、
王様の命令なら身を仕方なく、
公園の白鳥羽る夏マスク
誰も群れを止める事が出来ず、
白鳥は公園を逃げ出してしまう。
褐赤のアリーは今何処夏マスク
かつての恋人のアリーは、
薄く赤い肌を誰にも晒すことなく歳を取り、
赤い麦藁帽子は、
誰のものか聞くものもいない。
秋仕舞い冬支度春の訪れ夏マスク
もう季節の少ない国に行く事も無いだろう。
もう誰かも聞くものはいないだろう。
もう何を誓うかも、嘘をつかず、
もう敬礼をする人もいない。
ただ四つの季節の前で、マスクに身を潜め生きるだけ。
ハッシュ夏マスク
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