上の図は「元素スパイラル」久司道夫氏の制作図です。
分光器を用いて色波を観察することで主要な元素のスパイラル配列が可能になりました。
約8,000~5,000 オングストロームが陽性の元素の範囲であり、約3,000~5,000 オングストロームが陰性の範囲。
図によれば、軌道上の反対に位置する元素、例えば水素(H)と酸素(O)は陰陽それぞれがお互いに引き合うと言う原理により容易に結合します。
一方、同様の位置を占める水素(H)とヘリウム(He)は温度、圧力、性質など技術的な変化が適用されないかぎり結合は難しい。
図からわかるとおり、軽い元素は重たい元素に向かい徐々に転換していき、重い元素は逆に軽い元素へと転換していくが、自然にそれが行われる場合、数千、数万年を有する。
周辺部の元素の転換速度は中心部の元素よりもかなり遅い。
このように陰陽による正確な元素分類表が考慮されるべきであり、それと共に化学反応の性質、氷結、溶解、沸騰温度などを含め分光学的観察もなされるべきでしょう。
元素の陰陽という性質を知ることで変化の秩序だけでなく、あらゆる現象、例えば化学的、生化学的、地質学的、生物学的な現象の理解が深まると言うこともあります。
近代科学ではエネルギー的に外界から遮断された場合、その系において力学的な仕事をすると、物体を構成する分子の運動が起きて必ず熱を発生します。
そして、その分子に拡散してしまったエネルギーをかき集めて元に戻すことはできないということになっています。
つまり、力学的な仕事が熱に変化する過程は不可逆的であり、これを指してエントロピー増大の法則と言い、熱エネルギーの第二の法則とよんでいます。
始めに法則ありきが今の科学です。
放熱しか起きないと考えるからおかしくなるわけです。
吸熱も同時に起こっていると考えればいいでしょう。
水銀が金に転換する。炭素が鉄に変わる。
このようにある原子が他の元素に変わる事を原子転換と言います。
ところが近代科学ではありえないとしています。
つまり元素は変わらないものとされているからです。
ただし、原子転換が起きているのは太陽で水素がヘリウムに変わるのと、放射性同位元素の崩壊であるウランからプルトニウムができるような場合だけとされています。
ルイ・ケルブランの説に自然の中の原始転換によると、スギナが土中から吸収したケイ素28Si と空気中の炭酸ガス12C とを融合してカルシウム40Ca に転換したと解いています。
スギナの事実を認めて、その理論モデルをルイ・ケルブランのように考えるのが科学者の仕事でしょう。
一般に自然界は不可逆的過程であると信じているところに科学の進歩の遅れがあるのでしょう。
昨年ノーベル賞に『重力波』を認めたのだから視点は変わりましたね。
パラダイムシフトが端々で起きている時代です。