秋の彼岸とは元々の彼岸の意味は仏教で波羅蜜多の漢訳で、《到彼岸》の略称で完成や成就と言った意味があります。仏道の様々な(比丘・比丘尼)や(在家信者・男女修行者達が様々な煩悩を断ち切り悟りの境地に達する為に行う修行で仏教におけるパーラーミターのこの思想が御先祖様を崇拝するという習慣が日本では、我々が住む此岸と仏様が住む彼岸の境地に達した世界観が日本独自の先祖を供養する風習があるのは日本独自と謂れております。

倭国のお彼岸の起源は、説にもよりますが推古朝には

既にお彼岸があった!とされております。

聖徳太子伝暦によりますと、お釈迦様が説法される方角が東門の中心にあたる処が極楽浄土と聖徳太子は,天王寺の西門に自ら筆者されました。平安時代にはお彼岸は朝廷の行事となり、806年には彼岸会が行われたと書物に記述されております。彼岸会(ひがんえ)とは秋と春に2回行われる仏教の法会を意味します。

倭国で彼岸は聖徳太子から始まりました。『諸説あり』

平安時代〜江戸時代にかけて習慣化され現在では、日本独自の習慣になっています。



道教思想仏教等を飛鳥朝期に推古天皇に献上したのは百済から渡来した学問僧の観勒でした。602年10月に三論宗、南都六宗の観勒は、空思想・彼岸・華厳経・等の仏教の経典、上座部仏教を伝えました。

観勒以前に高句麗から渡来した後に聖徳太子の仏法の

師になります、僧惠慈(えいじ)が595年推古朝に来朝し仏教を広めました。翌年の596年に法興寺が完成しております。惠慈は倭国から帰国したのは,615年でした

倭国には20年滞在し『三宝の棟梁』と称されました。

聖徳太子とは仏法を通じながら,太子に精神的思想的な深化に最も近く韓国と日本との仏教文化交流が続きました。

倭国に初めて仏教が伝来したのが定かでは無いです。

様々な説があります。


AD42年、金官伽耶國の始祖・金首露王(キムスロワン)の后許黄玉(ホ・ファンオク)の兄・皇子は、韓国最古の寺院銀河寺(ウナサ)を建立したと謂れております。その当時の倭国と賀洛國や百済・高句麗新羅の交易や交流はあったのは当然ですので、(確信はないですが倭国は金官伽耶諸国・百済・新羅・髄・唐等の交流が存在していましたから、既に倭国の応神期前に、朝廷に仏教や道教思想が渡来人により朝廷に朝見し伝来されていてもあながち,間違いないような個人的観測の見解です)


倭国王、第26代継体天皇期に513年に百済から五経博士の(段楊爾)だんように、が朝見し《道教・儒教を伝えました。その中には、《黄帝内経》もありました。

この当時の儒教は仏教的背景が濃いです。

道教思想にはは仏教要素も併合されています。


継体天皇より遥か以前に、倭国第15代・応神天皇の頃には渡来人王仁や、儒学者を用いて国家を発展させ、と(日本書紀)に書かれておりますので、仏教や儒家達を招いての学問的要素が強く。論語『孔子』と千文字・漢字・儒教(道教思想・陰陽五行説)や伽耶諸国の仏教等も

進んで導入されたようです。


又、倭国には、百済第13代クンチョゴ王は、倭は小さい國だが何れは大国になると言われ、倭国に使者を送り

《七支刀》しちとうを贈った。と日本書紀に記述がされています。説によりますと倭国は応神天皇の時世で、

百済王第5代チョゴ王の時代とも謂れておりその七支刀は現在は奈良県天理市石神神宮に保存されております。


少し陰陽五行説九星氣学へ。

今年2022年の秋のお彼岸は9月20日〜9月26日迄です。

9月20日の日盤は、九紫火星です。

9月21日の日盤は、八白土星です。

9月22日の日盤は、七赤金星です。

9月23日の日盤は,六白金星です。

9月24日の日盤は,五黄土星です。

9月25日の日盤は、四録木星です。

9月26日の日盤は、三碧木星です。


九星氣学は様々な流派が存在しています。八角形の図もあります。


当ブログでの陰陽五行説九星氣学には、朱子学的背景

朱熹が纏めた、九図の三✖️三の四角の魔方陣が

基本になっています。専門用語では、後天定位盤(こうてんじょいばん)と呼称します。

【基本的背景の物資世界観を表す洛図・洪範範疇(こうはんはんちゅ)】で黄河流域洛水から現れた,神亀の甲羅の紋様が起源となりました。

(後天定位盤)と各々各々個人の産まれた精神世界観と物質世界観羅針盤・誕生日盤=専門用語で(先天状位盤)せんてんじょいばんに分かれています。

各々各々の本命星(産まれた年)月命星(産まれた月)日命星(産まれた日)です。この一白水星〜九紫火星迄の九つの星達が毎年・毎月・毎日・飛泊して回座して,滞在します


今年の秋のお彼岸は、年盤《2022年》五黄土星・

月盤《9月》四録木星・日盤は上に記載してます。

年盤は其の年の四季を通しての事象を観ます。

月盤は其の月の五行説の強い傾向を例えば、

9月20日の月盤は四録木星ですので,四録木星の象意は

風や草花を表しています。更に四録木星の司る運は才能運・事業運等ですので、形而上学や象意で表します。

其処から考えられる物やイメージだったり、発想力・

洞察力・観察力など,五覚やあらゆる角度から思考したり,インスピレーションなどを使います。

五行説の木火土金水で、相剋や相性をみていきます。

日盤は、各々各々個人の産まれ持った,九つの星が司る運を見て,どの宮に、例えば産まれた日盤が七赤金星だとします。七赤金星は、兌宮傾斜と謂れます。

兌宮の運は,社交運・金銭運・異性運等です。其処から様々象意が発生します。

何を司る星の場所『配置』で産まれているか?

本命星・月命星・日命星・其処に大吉・中吉・小吉等の神様が産まれ持って付いているか?等を観ます。

例えば9月な月盤が四録木星と9月26日の日盤は三碧木星ですから、五行では、木の性質や資質になりますから、

木は単体では、土が無いと浮いてしまいますね。

又,太陽や光,風・水が必要ですね。

しっかりした土壌でなければしっかり,根を生やす事は出来ないです。例えば土は,黒い土になりますから、

二黒土星ですね。この土が枯渇してたり,逆に,湿っていても、相剋になってしまいます。 ですので、まずは

五行説《木・火・土・金・水》における相剋と相生。


生》土生金は、金属類の多くは土の中にあり,人は土を掘る事によって金属を手にする事ができます。

生》金生水は空気中の湿度が高いと金属の表面に水滴が生じます。

生》水生木は一切の植物,即ち木気は水によって養われる。水がなければ草木は枯死してしまいます。

相剋とは相生の反対で順送りに相手を剋することです。

音譜一部分

一白水星(水)二黒土星(土)三碧木星(木)四録木星(木)五黄土星(土)男性は七赤金星・女性は六白金星

六白金星(金)鉱脈・七赤金星(金)形在る物。

要素や資質は個人的に相違しています。捉え方も其れ其れです。例えば考え方やこの感覚が、大切で大事でございます。



古代の中国ではお彼岸に太陽が沈む方角は真西に極楽浄土があると信じられていました。太陽が東〜西へ一直線

に動く『氣学では、太陽が東の三碧木星〜西の七赤金星に沈みます。

三碧木星の四季の象意は春を表しています。方角は東・(春分の日)と七赤金星の四季は秋を表しています。

(秋分の日)はこの世《此岸》とあの世《彼岸》が最も

通じやすい日と考えられ亡き人を偲ぶ日,来世を偲ぶ日として捉えられるようになりました。

古代の中国では,この様に太陽の動きや天文学や道教的

思想(陰陽五行)と浄土信仰が儒教に基づく礼教社会

・仏教の説く三世を貫く因果応報・輪廻転生の思想が融合して『お彼岸』となりました。


敦煌壁画の中に西方浄土世界観を描いた『浄土変』という壁画があります。それらの絵の中では蓮池に大きな平台があり、その上で仏・菩薩たちが厳かに座り技楽天(音楽の神)や飛天(空を飛ぶ神)たちも美しい姿や踊りを見せています。敦煌に現存しています。