30年以上続く小説 | あかねとでんでん

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CASK遺伝子異常症だったあかねの事と
あかねが大好きだったでんでんの旅の記録です

ぼくが学生の頃はよく小説を読んでました。旅行も好きだったので松本清張や西村京太郎にハマってた時期もありましたが、軽く読める赤川次郎も好きで古本屋で買ってきては片っ端から読んでました。

 

小説は文庫版で読むのですが、1冊読むのに2時間から3時間かかり、読み始めたら一気に読んでしまいたいので、それだけ誰にも邪魔されない時間を確保する必要があります。独身の頃はいくらでも作れたのですが、結婚してからはなかなか難しくなり、いつしか小説を読むことがなくなってしまいました。

 

そんな中でも唯一例外的に買い続けてるのが、赤川次郎の「杉原爽香シリーズ」です。

 

 

これは杉原爽香という主人公の周りで起こる事件や揉め事なんかを描いた小説なのですが、決まりごとの一つに主人公が毎年1歳づつ歳をとっていくというのがあります。最初の話では15歳だったのが、今年で46歳になりました。ぼくとはまあまあ同年代なので10代、20代、30代、40代と共に歳をとってきて、杉原爽香の周りも色んなことがありましたが、ぼくも色んなことがあったなあと本を並べてみてしみじみと思いましたねえ。

 

このシリーズのもう一つの決まりごととして、タイトルが「〇〇色の〇〇」となんらかの色が入ります。あかね色というのもありました。今年は何色かな?っていうのも一つの楽しみですねえ。

 

このシリーズは年間を通じてどこかの雑誌に掲載され、毎年9月上旬ぐらいに文庫本として発行されます。本屋にはしょっちゅう行くものの小説のコーナーにはほとんど立ち寄らないぼくですが、毎年9月頃には「そろそろだな」とチェックしに行きます。

 

ここまで毎年忘れずに買ってきましたが、1年だけ危なかった年がありました。

 

あかねの小学校の入学説明会があった9月の最初の週の土曜日のことだったので、もう15年は前になるでしょうか。会社に行こうとして階段で滑り、左足首を骨折してしまったのです。それから入院して出てこれたのが9月の終わり頃。今だったらスマホがあればどこからでも注文できるし、別に買い逃したからと言ってもネットで探せば手に入りますが、当時は本は本屋さんでしか買うことができなかった時代です。妻に「赤川次郎の小説で、なんとか色のなんとかって言うのが出てるはずだから買ってきて欲しい」と頼みました。いつ発売されるのか分からないので何回か本屋さんに行ってもらってようやくゲットできたときはすごく嬉しかったですねえ。

 

今年も無事買うことができたのですが、やっぱりゆっくり読める時間がないので、4冊ほど積ん読になってしまってます。前回読んだのは去年金沢にバイクで一人旅をしたときでした。旅先で晩御飯を食べて風呂に入って後は寝るだけでやることないなあって時が読書に最高の至福の時間です。

 

溜まってる本を読むためにも、また一人旅に出かけたいなあと思いますねえ(^^)