皆さん、こんにちは。

1月15,16日の共通テストが、刻一刻と迫ってきましたね。受験生の皆さんは、最後の追い込みを必死に頑張っているところでしょうか。今回は、共通テスト前のこの時期の勉強法や、その注意点について、お話していこうと思います。



この時期の勉強の1番のポイントは、「共通テストのリハーサルと分野別の復習を、バランスよく行うこと」です。

「バランスよく」というのは、50%ずつ行うという意味ではありません。リハーサルと復習のどちらにどれだけの比重をおくべきかは、人によって異なってくると思います。どの教科でも大きく不安な点がない場合はリハーサルを多めにして大丈夫ですし、逆に大きく不安な点がある場合は復習の時間を多めに取るべきです。自分の今の実力を見て、先生などから客観的な意見ももらいながら、どちらにどれだけの比重をおくかを決めていきましょう。

そのうえで、リハーサルを行うときは、本番の時間割を意識するようにしましょう。例えば英語のリスニングは1日目の17:10からなので、同じくらいの時間帯・同じくらいの頭の疲れ具合で解くのがよいと思います。設問を解く順番や時間配分なども、本番に合わせて行うとよいです。

また、共通テストで出てくる正誤問題では、「100%合っているとも言いにくいし、100%間違っているとも言えない・・・」というような選択肢が出てきます。「これをこの程度言い換えても意味は同じになる」という感覚は、参考書だけではなかなか身につきにくいものですので、共通テストのリハーサルを通じて身につけておくようにしましょう。

ここからは分野ごとの復習のときの勉強法についてお話していきます。分野ごとの復習を行うときは、最初に教科ごとに分野の習熟度を自己分析しておうようにしましょう。「国語の教科分野は古文で、和歌の修辞法と助動詞・動詞の識別」「数学は関数と図形が組み合わさった問題」「英語は、長文の何となくの意味は取れるが、内容正誤で間違えてしまう」のようなイメージです。できるだけ具体的にしておきましょう。共通テストのリハーサルを、自己分析の材料にするのもよいと思います。

そのうえで、自己分析を通じて出てきた抜け漏れを、1つ1つ確実に補強していきましょう。ただ、共通テストまでに間に合わなかったり、復習に時間がかかりすぎて共通テスト演習ができなくなってしまったりするリスクを防ぐために、復習の優先順位はしっかりつけておきましょう。当日までに間に合わなそうなものは、割り切って深追いしすぎないというのも1つの手です。

具体的な学習方法についてですが、暗記系の学習が苦手な人は、自分が毎日行っているルーティーンの中に学習を組み込んでみるのがよいと思います。「お風呂の中で毎日〇ページ英単語を見る」などのシンプルなものでもいいし、「通学途中に出会う目標物
(ポスト、看板、横断歩道、目立つ屋根の家、標識など)
に世界史の出来事の名前をつけて順番を印象づける」など、少し工夫を凝らしてみてもよいでしょう。どちらも「お風呂」「通学」という、嫌でも毎日行うようなことに勉強時間を組み込んでいます。どうしても暗記ができない人は、このようにして強制的に毎日暗記物に触れるようにしましょう。

また、英語や国語などの読解力が重視される教科は、手をつけない期間が長くなればなるほど勘が鈍ってしまいます。例え得意教科だったとしても、油断は禁物です。少なくとも2,3日おきくらいには触れるようにしておきましょう。

最後に、使う問題集についてです。この時期に新しい参考書や問題集に手を出すのは、基本的にやめましょう。今まで使い込んできたもので徹底的に復習するようにしてください。共通テストの問題を解いているときに「この問題は、あのページの下のほうの図を見ればいいな」とページを視覚的に思い出せるくらいになると万全です。



ここまで、主に共通テストに向けた勉強法についてお話してきました。しかし、これを読んでくださっている方の中には、私立大学を受験する方も多いでしょう。私立大学の試験は1月下旬~2月上旬に行われるため、共通テストの対策ばかりをしているわけにもいきません。どちらにどれだけの比重をおくのかは、それぞれの学習の進捗にもよるのですが、基本的には、これまでの学習事項の復習に加えて、12月には私立大学の過去問を1,2年分解いておくのがよいと思います。私立大学の過去問は最低3年以上は解いておきたいので、12月に1,2年分やっておけると、後で慌てなくて済みます。1月に入ってからは共通テストにがっつりと力を入れて、共通テスト終了後に私立大学の対策を進めていくのがよいでしょう。ただ、あくまで「基本的には」なので、これをベースに自分なりにアレンジしてみてももちろん大丈夫です。共通テストがだいぶ仕上がってきている人は1月に私立大学の対策をしても問題ないし、逆も然りです。両方気にしながら勉強を進めていくのはすごく大変だと思いますが、ここが踏ん張り所なので、頑張ってください。



あっという間にこんな季節になりました。どんどん本番までの時間がなくなってきて、焦っている人もいるかもしれません。しかし、一瞬一瞬を無駄にせずに地道に努力を続けていけば、ここからの数週間でまだまだ点数は伸びます。最後まで諦めずに、自分を信じて、頑張ってください!応援しています。
 

皆さん、こんにちは。 季節が流れるのは早いもので、もう11月になりましたね。受験生の皆さんは、大学入試本番がすぐそこまで近づいてきていることを実感している頃でしょうか。今回は、そんな11月からの勉強法について、自分の経験も踏まえながらお話していきます。

まず、今後のスケジュールを考えてみましょう。年が明けて1月に入るとすぐに共通テストがあり、12月の勉強はどうしても共通テスト中心になってしまうことが考えられます。1月末には私立大学、2月には国公立大学の二次試験がありますが、12月にはそこにキャパシティはかけ辛くなると思います。つまり、11月は、各大学の二次試験対策にじっくり取り組める最後の月なのです。まずはこのことをしっかり頭に入れておきましょう。
そして、二次試験対策が中心になるとは言っても、もちろん基礎をおろそかにしてよいというわけではありません。まだ基礎事項の学習が終わっていない人は早急に基礎を仕上げましょう。土台がグラグラなまま演習問題に入っても、すぐに崩れてしまいます。「いつまでに基礎を終わらせるのか」という期限と、「どうなったら基礎が終えられたと言えるのか」というゴール状態を明確に決めて、いつまでも基礎の学習ばかりを続けてしまう、ということがないようにしましょう。ゴール状態の決め方は人それぞれですが、「問題集の最後のまとめのページを全部何も見ずに解けるようにする」「単語テストで平均9割を取れるようにする」といったようなものが一例になるかと思います。

さて、ここからは演習問題のやり方の話です。まず、過去問演習は必ずこの時期にやっておくようにしましょう。週1回でも大丈夫なので、自分が目指している大学の過去問に触れることで、「自分に何が足りていないのか?」「これから何をどれくらい勉強すればいいのか?」を分析しておくことが大切です。これをやっておくことで、勉強したつもりだったのに実はあまりできていなかったり、期限内に勉強が終わらなかったりする事態を防ぐことができます。自分1人で分析するのが難しい場合は、学校の先生や通っている塾の先生に過去問の結果を見せながら、手伝ってもらうとよいと思います。12月までに自分の志望校の二次試験を、6~7割解けるレベルまでに仕上げておけるとよいと思います。入試までの日数が少なくなってきているからこそ、無駄なく効率的な勉強をしていきましょう!
また、演習を通して、覚えきれていない基礎事項が必ず出てくると思います。それは1つのノートに書き溜めておき、定期的に復習をするタイミングが重要です。復習をするタイミングは、「当日、1~2日後、1週間後」の最低3回は行っておくのがいいと思います。そのときは、ただ自分の解答と解説を見比べるのではなく、問題を解くプロセスを身につけることを意識しましょう。プロセスを理解することで、「解説を見ればなんとなく理解はできるけど、実際に問題を前にすると解けない」ということが起こりにくくなります。ケアレスミスに対しても、「ちょっと勘違いした」だけで終わらせるのではなく、「次に同じ勘違いをしないようにするためにどうするか」まで考えて、日々の勉強法に組み込むようにしましょう。新たな習慣を始めようとするときは、「お風呂上がりの10分間に〇〇する」など、既にルーティーンとなっているものに付け足すのが長続きするコツです。

あっという間に11月になりました。ここまでも早かったかもしれませんが、ここから入試本番までもあっという間です。1分1秒を無駄にしないよう、本気で自分と向き合っていきましょう。自分との勝負です。すぐには結果が出なかったとしても、腐らずに地道な努力を続けられれば、最後に必ず結果はついてきます。自分を信じて、頑張ってください!

 

 皆さん、こんにちは。
 夏休みが明けて1ヶ月ほど経ちましたね。受験生の皆さんは、「受験勉強の山場」と言われる夏を乗り越えて、ここからもう一踏ん張りと気合いを入れ直して頑張っているところでしょうか。今回は、夏休み明け以降の勉強の進め方について、自分の経験を踏まえながらお話していきます。

 まず第一のポイント。それは、「10月1週目までに基本の復習を一通り終えておくこと」です。受験生は10月に入るといよいよ過去問演習をやっていかなければならないため、まとまった復習の時間がなかなか取れません。できれば9月のうちに、難しくても10月1週目までは最終確認として復習をメインに学習し、夏休み中に勉強した各教科の基本事項を徹底的に頭に入れておくことをオススメします。「基本事項」とは具体的には、具体的には、英語・古文の単語や文法、世界史の地域別・テーマ別での復習などが挙げられます。
 その後の10~11月は応用力を磨くために、9月と比較して演習量を増やすことが必要です。今までのインプットメインの学習から吸収した知識を、「どう過去問演習で活かすか」を念頭に置いて学習を進めていきましょう。その際は、演習をメインにするあまり基礎知識が抜けてしまわないように注意です。単語、熟語、文法などの基礎事項は必ず毎日復習するようにしましょう。このような細かな復習は、「お風呂から上がったら〇ページやる」「学校の昼休みで〇ページやる」など、1日のルーティーンの中に組み込むようにすると長続きしやすいと思います。

 そして第二のポイントです。それは、「見切り発車をしてしまわないこと」です。周りの受験生が応用問題や過去問演習に取り組み始めていたとしても、絶対にそれに流されないようにしましょう。1つ目のポイントと被りますが、少しでも基本事項に不安が残る場合は、9月中を目処にそれを仕上げてしまってください。基礎の習得が一通り終えられていないまま応用問題や過去問演習をメインに勉強していても、成績は伸びないし、合格レベルの実力はつきません。
 基礎の習得をしっかり行ってきた受験生は、現時点では応用問題や過去問演習の出来はそっちに重点を置いてきた受験生よりも低くなってしまうかもしれません。そうなると焦るし、不安も抱くと思います。しかし、これまで基礎の習得を怠らずに頑張ってきた受験生は、これから先の数ヶ月間で、応用問題や過去問演習に重点を置いてきた受験生が決して到達できないほどのレベルに達します。不安を抱くのは、努力しているからこそです。その調子で、愚直な努力を続けていけば大丈夫です。

 多くの受験生が不安を感じ始める時期だと思います。山にぶつかって点数が伸びにくくなる人もいるでしょう。しかし、ここで粘り強く踏ん張れる人は、山を乗り越えた先で大きく輝くことができると思います。逆に、粘り負けてしまえば、伸び幅も小さくなってしまいます。勝負所が続きますが、しんどいときは自分を信じてくれる周りの人たちを信じてみてください。きっと前に進むエネルギーが湧いてくると思います。皆さんのことを応援しています。

皆さん、こんにちは。  暑い夏が到来しましたが、受験生の皆さんいかがお過ごしでしょうか?夏休みを前にして気合で溢れている人も、ちょっと不安に思っている人も、両方いるかもしれませんね。  「夏を制する者は受験を制す」という言葉もあるほど、受験生にとって重要な「夏休み」という時期。具体的には、どのようなことをすればよいのでしょうか?今回は、そんな夏休みの勉強方法について、自分の経験を踏まえながらお話していきます。  よく言われることですが、夏休みの勉強において最も大切なのは「基礎を固めること」です。夏休み終了後は受験に向けた問題演習がどんどん増えていくので、その時点での基本事項の理解度が、夏休み後の時期の伸び幅にダイレクトに影響してきます。「読めば分かる」「見れば分かる」ではなく、問題を見た瞬間に解答(もしくは解答を出すまでの道のり)が頭の中で出てくるような状態にしておくことが大切です。具体例として自分の話を出すと、夏休みの国数英の勉強法はこんな感じでした。 国語・・・古典の助動詞や敬語の訳し方を覚えて、文章を読みながら全部頭の中で綺麗に和訳できるようにする。 英語・・・「問題を解いて終わり」ではなく、特に和訳が頭の中で曖昧にしかできなかった文については和訳を見ながら音読を繰り返して、文を構造的に理解する。あとは毎日単語の勉強。 数学・・・既に持っていた問題集を完璧にする。1回やって、間違えた問題や、合ってたけど不安だからもう1回やっておきたい問題に斜めにマークをつけ、2回目はマークがついている問題だけをやった。2回目も同じように印をつけ(そうすると2回間違えた問題は✖マークになる)、3回目、4回目、5回目…と、印をつける問題がなくなるまで繰り返した。 人によってやり方は様々だと思うので、あくまで参考程度に見てみてください。何をどのように勉強するかは、自分の志望大学の出題傾向や得意・苦手に基づいて決めるといいと思います。そして頭の中で決めるだけでなく、具体的な学習計画に落とし込みましょう。学習計画を立てるときに決めておいたらいい項目を、ここで箇条書きにしておきますね。 ・使用教材(参考書・問題集など) ・夏休み全体の学習量(問題集をどこまでやるか、模試で何割取るかなど) ・各科目の重点学習分野・項目 ・科目間の優先順位 ・(余裕がある人は)1日の学習時間 ・(余裕がある人は)1日の学習量(英単語・古文単語など、毎日やるものに関しては立ててもいいかもしれない) これを1人で立てるのはかなり大変だし、適切な学習計画が立てられているかどうかも分からないので、学校の先生や塾の先生にも手伝ってもらいましょう。特に「何を優先的に学習するか」に関しては、相談に乗ってもらいながら決めるといいと思います。  また、この学習計画に基づいて夏休みの勉強を進めていくときに、大事なことが2つあります。1つ目は、計画通りに行かなかったからといって不安にならないこと。そもそも計画はずれるのが当たり前で、だいたいの目安を示すためのものなので、慌てずに「どのように計画を修正するのか」を考えましょう。目標の修正、学習方法の変更、優先順位の変更など、選択肢は色々あるはずです。週に1回くらいのペースで、計画の振り返りと見直しを行う時間を20~30分ほど取っておくといいと思います。  そして2つ目は、自分だけのまとめノートを作っておくことです。そこになかなか覚えられない事項をまとめておくといいと思います。僕は、古文の複数の意味がある単語(「つひに」など)やセットで覚えたほうがよさそうなもの(副助詞「だに」「すら」「さへ」「のみ」など)、数学の複雑な公式・定理、英語の複雑な構文、世界史日本史のセットで覚える系のもの(ローマの五賢帝、中国の国歌と首都の変遷、日本の都の変遷とその実行者など)をまとめていました。そこにまとめてあるものを毎日1回確認するようにしたり、テスト前に見返したり、使い方は自由でいいと思いますが、なかなか覚えにくいものをいちいち教科書や問題集から引っ張ってくるよりも、一箇所にまとめられていたほうが、かなり覚えやすくなると思います。ただしあまり多すぎると読む気がなくなってしまうので、多くてもノート5ページくらいにとどめておくのがよいでしょう。  ここまで色々と述べてきましたが、いかがだったでしょうか?夏休みの勉強方法について、少しはイメージできるようになっていれば幸いです。でも、やっぱり一番大事なことはたくさん食べてたくさん寝ること。夜遅くまで勉強して生活習慣を崩してしまっては元も子もありません。健康第一で、それぞれ自分なりのペースで頑張ってください。  夏休み中、勉強がしんどくなったり、不安でいっぱいになってしまったりすることもあると思います。そんなときは、自分を信じてくれる周りの人を、ちょっとだけ信じてみてください。身体に気をつけながら、受験勉強を楽しむくらいの心意気で、勝負所の夏休みを乗り越えていきましょう!!

もうすぐゴールデンウィークですね。3年生になってからはや1ヶ月、受験生の皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。名実ともに「大学受験生」となり、自分の志望校を明確に意識し始めてきた人が多いのではないかと思います。

 そんな受験生に取ってGWは、学校の授業以外のまとまった自己学習時間を取ることができる、いわば1年間の最初の山場です。じゃあ、そんなGWの勉強は、どのように進めていけばよいのでしょうか?今回は、GWの勉強法について書いていきます。もう勉強一本で頑張っている人も、部活動と平行しながら勉強も頑張りたい人も、ぜひ読んでみてください。


 GWの最初にまずやるべきこと。それは、「自分が勉強したい分野を1~3つに絞る」ことです。今年のGWは、30日の金曜日を入れても7日間。そんなにたくさんのことはできません。多くても3つに分野を絞り、集中的に勉強しましょう。
 「分野を絞る」といっても少しイメージがつきづらい人もいるかと思いますので、例をあげておきます。
(例)
①古典の助動詞を全部覚える。
②ベクトルを発展問題まで解けるようになる。
③英語の長文の速読力をつける。

※また、「どうやって分野を絞ればいいか分からない!」という人は、英語と数学の中から自分の苦手分野を選ぶのがオススメです。この2教科は積み上げ式の教科のため、今までに学習したことが定着していなければ、どんどん授業から置いていかれてしまいます。また、1回置いていかれてしまうと、いざ勉強をやり始めてから点数として表れるまでに時間がかかるのも英語と数学。そのため、絞り方が分からない人は英語と数学に早めに取りかかっておくようにしましょう。


 自分が勉強したい分野を絞れたら、次はGW明けの目標を定めましょう。テストの点数でも、問題を解く量や速さでも、何でもいいです。ポイントは、達成できたかどうかが数値的に分かる目標にすること。数字で具体的に目標が示されていると、ゴール状態が明確になるので自分のモチベーションにも繋がりやすいです。別に最終的に目標を達成できなくても何も問題ないし(目標達成に向けて頑張った過程のほうが大事)、達成できたかどうかが曖昧な目標を立ててしまって、あんまり頑張れなかったにも関わらず「うーん、まあ、達成!」となってしまうのが一番よくないので、目標は数字を使って具体的に立てるようにしましょう。
 これもよい例と悪い例をあげておきますね。

(例)
<よい目標>
①GWの最終日に古典の助動詞のテストをやって、そこで100点取る。
②数学の問題集のベクトルの部分を、発展問題も含めて3周解く。
③GWの最終日に英語の問題集の長文を2つ解いて、目標時間内に解ききって8割正解する。

<悪い目標>
①古典の助動詞を全部覚える。
②ベクトルが得意分野になる。
③英語の長文を速く読めるようになる。


 目標が上手く設定できたら、後はテーマに沿ってひたすら勉強するのみです。ここで注意したい点が1つ。勉強するときに使う教材は、特別な理由がない限りは学校で使っている教科書や問題集、もしくは今まで既に使用していて使い慣れている問題集にしましょう。GWの勉強のためにわざわざ新たに問題集を買ったりするのは、「もう教科書の内容も完璧に頭に入っていて、今使ってる問題集の問題も全部完璧に解ける!」という人以外には、逆効果です。それよりも、今使っている教材の問題を100%解けるようになることに時間を注ぎましょう。教科にもよりますが、最低3周はできるといいと思います。

 冒頭でも言いましたが、ゴールデンウィークは受験生にとって「最初の山場」です。このタイミングで「休日や空き時間も自分で勉強するクセ」をつけておくことは、とても大切なことです。頭では分かっていても、いざ勉強しようとするとなかなかやる気が湧いてこない、という人もいると思います。そんな人は、このゴールデンウィークに、自分の身体に「勉強をする」ということを覚え込ませましょう。この1週間の過ごし方が、今後の受験生としての数ヶ月間を大きく左右することもありますので、頑張ってくださいね。


 はい、GWの勉強法については以上になります。ここまで色々言ってきましたが、GWは部活動など勉強以外のことも頑張りたい人もたくさんいると思います。もちろんそれもすごく大事なことなので、頑張ってくださいね。そのうえで、勉強についても、自分に合わせて最低限できることを頑張ってもらえればと思います。
 「一寸光陰」。これは、ごく僅かな時間のことを意味していて、転じて「ほんの僅かな時間も無駄にしてはいけない」という意味を持っています。今日あなたが無駄にした1時間は、他の誰かが喉から手が出るほど欲しかった1時間かもしれません。適度に休憩は取りながら、一瞬一瞬を意味のある時間にできるように、頑張ってください。しんどいときもあると思いますが、1つ1つ自分にできることを積み重ねていけば、絶対に報われるときが来ると思います。僕も皆さんのことを応援しています。