UFCの集団訴訟 / EXTRA 3: 契約期間中に引退 | SLEEPTALKER - シュウの寝言
 
三ヶ月ぐらい空きました(汗)
前回からの続きです。
 
2)契約期間中に引退してもリリースとはならず(例えば)5年以内に復帰したら、復帰した時点で契約は再スタートする
について書きたいと思います。
 
オスカー・デラホーヤとボクシングの試合をするのなら、現役復帰となるんで、その時点で残っている契約はスタートする。
だからUFCは、GSPがデラホーヤと試合をすることを許可しないと言える立場にいれたんですけど、これは果たしてフェアなのか?
 
契約書にそう書いてあるのをわかって、サインしたんでしょ?
と言うのは簡単ですけど、今回の訴訟の原告側の言い分によると、UFCが市場を独占し競合他社も買収して操業停止にしているから、選手としては他のスポーツなら当然として認められる正当な権利を獲得するための交渉ができる状況ではなかった、ということなんですよね。
 
GSPが最後に試合をしたのは2017年の11月4日。
引退してそろそ5年です。
GSPとUFCの契約内容を知らないので、果たして引退・復帰に関してUFCが権利を持つ期間が果たして「5年以内」なのかわからないんですけど、この規約によっては、復帰するのならUFCとの契約が、引退した時点と同じ条件で再スタートする………
 
私は、この件に関しては「〇年以内に復帰したら契約が再スタートする」と期限をつけるしかないと思うんです。
 
極端なことを言えば、選手が団体と契約して契約金もらってすぐに引退すると宣言して、またすぐに復帰してもっと条件のいい他団体(つまり競合会社)と契約されたら…..
それが何のお咎めなしでは、契約金を支払った団体側からしたら踏んだり蹴ったりだと思いますし、団体側は契約金を払うのを躊躇するようになると、これは選手側にとっても、決して好ましいことではないと思うんです。
 
根本的なことを言えば、ビジネスとはいえ人と人との付き合いですから、お互いに憎しみあいながら一緒に仕事をするのも不健康だと思うんで、どこかで線引きをするしかないと思うんです。
そんなにアンハッピーなら、他の職場を探してください。
けどしっかりと取り決めしましょう、ということかと私は思います。
 
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三ヶ月も空いてしまったのでおまけです。
 
3)不当な圧力をかけて再契約を迫る
 
何をどこまでやったら「不当」とみなされるか?
相手にプレッシャー(圧力)を与えるというのは、ビジネスの交渉の戦略の一つとして用いるのはごく普通のことなので…..
 
今回の訴訟の中で指摘されている「不当な圧力」とは、再契約にサインしないまま契約上最後の一試合をやるんなら、PPVでは放送されない枠で試合を組むとか、その時点で一番強い相手を当てるとか、そういったことなんですけど、ベースにあるのは、やはり競合会社がいないから、というのが問題だったと思うんです。
 
ごく一部の人気選手や名前のある元チャンピオンとかでない限り、なかなかUFC以外で、それ以上の稼ぎや露出を求めるのは現実的ではない。
ほんの少し前までは、この訴訟によると、少なくとも2017年までは、そんな状況だった、というのが原告側の言い分なんですよね。
 
 
それなら、2021年の今は、果たしてどうなのか?
 
まず大きな違いがあると思うんです。
それは、ベラトール、PFL、ONE、そしてRIZINの存在です。
 
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