2月7日(土)10時~12時、百道公民館(福岡市早良区)で開催された「親子で参加♪みんなで遊ぼう!ボードゲーム!」に講師として呼んでいただきました。

 

 

今回は百道公民館主催事業「遊び塾ももち」(共催:青少年育成協議会/シニアズクラブももち)の企画で、百道小学校区在住の小学生親子、高齢者を対象に、みんなでボードゲームを一緒に楽しみましょう、という催しです。

 

興味深いのは、親子で別々のグループに分かれる(未就学児の場合は除く)という試み。グループでのゲームを通して、いろいろな子どもの考え方や関わり方に出会い、その時間が我が子を見る目を少し広げてくれるかもしれない、との狙いがあることです。

 

当日は小雨の降る、寒さ厳しい天候でしたが、約35名が参加。未就学児から小学生、大人、高齢者まで3世代。思えば、こんなに様々な世代が集まるゲーム会は初めてかもしれません。新鮮に感じました。

 

20種類以上のゲームを持参。

 

会が始まる前、自作ゲームとしてテーブルに広げて紹介していた「サンタクロースがやってきた」を参加者の皆さんが見られて感動されていたのが嬉しかったです。絵を褒められたので「妻が色塗りをしてくれました」と話すと「夫婦で良いわね」とおばあちゃん。このゲームは妻との共作ですが、どの会場でも注目が集まって、それは本当に心から誇らしいことですね。

 

 

自己紹介では、子どもたちに「世の中にはこんな仕事もあるんだ」ということを伝えてほしい、との主催者からのリクエストがあったので、自分の子ども時代にちょっとフォーカスして話しました。当時の自分のゲーム作りの楽しさはどんなものだったか、小学6年生の時に作った「福岡市大すごろく」を紹介しながら、今に至る仕事の話をしました。

 

私の場合、たまたま縁あって「つみきや」というおもちゃ屋で働くことができて、個人でもボードゲームを作ったり、ワークショップをしたり、講演をしたり、「好きなボードゲームで仕事をする」ことができていますが、じゃあ、同じ道を目指せば、誰もが将来、私と同じ道を進めるのか?と聞かれると、そうとは限りません。色々な偶然が重なった結果、私はたまたまこの道に辿り着けた、としか言いようがないんです。あくまでも「一例」として参考にしてもらうしかないんですよね。なので、その人に合った、その人にしかない出会いがきっとあると思いますので、導かれるまま、信じて進んだら良いのではないか、と思います。

 

 

さて、まず最初にオリジナルゲーム「さくらの大冒険」(つみきや)を全テーブルで一斉にプレイ。こちらは世界に散らばった7つの宝をみんなで協力して集めるゲームですが、どのテーブルも歓声が上がって、楽しんでくれているようでした。

 

 

黄金のバナナを獲得するのはおさるのさくらか?海賊か?「さくらの大冒険」

 

「さくらの大冒険」のプレイが終わったグループから、フリープレイの時間。前にある机に並んだゲームから好きなゲームを取ってきて遊びます。この「好きなゲームを取ってきて自由に遊ぶ」ことも子どもたちにとっては特別な体験だろうと思います。選べる自由の贅沢さがあります。

 

自分のコマを進めるか、相手の邪魔をするか、戦略型ゲーム「コリドール」

 

カードのお題通りに自分の指にヘアゴムをはめるアクションゲーム「リングディング」

 

スリットから〇△□のピースを落とし、落ちた場所での得点を競う「ドロップイット」

 

神経衰弱と足し算を合わせたゲーム「トータス メダル」

会で面白かったのは「トータス メダル」で遊んでいるグループでの出来事。このゲームはめくったカードの数字を足して、ぴったり「10」になればカードがもらえて、また続けてめくることができるのですが、あるおばあちゃんがちょうど「10」になるものばかりが続き、最初から半分以上のカードを一人で獲得してしまったのです。あまりの強運ぶりに子どもたちからは「透視能力でもあるの?」と驚かれていました。そのおばあちゃんは「せっかくなら子どもたちに取らせてあげたいのに、自分ばかり当ててしまって申し訳ないやら恥ずかしいやら」という表情をされていました。でも、こればかりはゲームですから仕方ありません。しかし、こんなこともあるんですね(笑)


今回のゲーム会もあっという間の2時間でした。当初は途中でグループ替えも考えていたのですが、夢中で遊ぶ皆さんの姿を見て、そのままゲームを続行してもらうことにしました。それくらい楽しんでくれていました。

 

最後に、参加者の皆さんに感想を聞いたところ、あるお母さんが「子どもに対しての思い込みがなくなった」と言われていたのが印象的でした。「これはできない」とか「きっとこうだ」とか、そういった思い込みがなくなった、と。自分の子どもが他のテーブルで遊ぶ様子を見たり、自分が他の子どもと遊んだりすることで、それに気付かれたのだと思いますが、何よりのこの会の成果だと思います。

 

デジタルゲームも良いですが、人と人が対面して遊ぶことでしか得られないアナログゲームの良さも感じていただけたのではないかと思います。ボードゲームを楽しめる機会を増やし、ぜひ皆さんで楽しんでいただけたらなと思います。

 

本講座は事前にいくつかスタッフの皆さんにルール説明をさせていただいたおかげもあり、無事盛況のうちに終えることができました。

 

ご依頼ありがとうございました!

 

ロビーには立派な雛飾り。