12月15日(日)10時30分~12時、カタヨリ絵本店さん(福岡市中央区六本松)にて
「津村修二のボードゲームヒュッゲ」を開催しました!

当日は3名の方にご参加いただきました。

第4回は「冬とクリスマスを楽しむボードゲーム」と題し、
冬やクリスマスにちなんだゲームを紹介。
ボードゲームで一足早い”クリスマスパーティ”ができたらと企画しました。

イベント案内文:
氷原に穴を開け、釣り竿を垂らして魚を釣り上げるアナログ感満載のボードゲーム「カヤナック」、ピラミッド状にペンギンを並べていく七並べ的カードゲーム「ペンギンパーティ」、ツリーやソリ、トナカイなどクリスマスモチーフのバランスゲーム「ワニに乗る?クリスマスエディション」の3種類のゲームをプレイします。加えて、今回のテーマに合わせて作ったオリジナルゲーム「サンタクロースがやってきた」を初披露します。

 

 

紹介ゲーム1:「カヤナック」

 

魚を釣り上げるゲームですが、これは実際の魚釣りと同様、

釣り上げた時の気持ち良さがあって、参加者の皆さんも

「これ、気持ち良い!」と歓声を上げられていました。

「カチッ」とマグネット同士(釣り竿と魚)がひっつく手応えが

あるんです。さらに同時に2匹や3匹釣れることも!

これがたまらないんですよね~。

 

面白かったのが、なかなか釣れない参加者さんが、

たくさん釣った人の獲得している魚の入った桶へ釣り竿を伸ばし、

あろうことか、そこから直接魚を盗もうとしていたこと。

その場は注意されて止めましたが、次の番でまた盗もうとしていたので、

盗まれそうになった人が「うちは防犯カメラを取り付けました」の

一言で撃退させていて、それに一同爆笑しました。


 

紹介ゲーム2:「ペンギンパーティ」
 


 

5色のカードをトランプの七並べのようにピラミッド状に並べていくゲーム。

最初に配られた手札をなるべく場に置けた人が勝ちです。
 

基本的には自分が持っている色は繋げるように、

持っていない色は邪魔するように置いていきますが、そう単純ではありません。

自分を助ければ相手を救い、相手を邪魔すれば自分が苦しくなることも。

作者はドイツが生んだボードゲーム界の巨匠ライナー・クニツィア氏。

彼のゲームの特徴「クニツィア・ジレンマ」がここにあり。

 

皆さん、そのジレンマに唸りながらも楽しまれていました。


紹介ゲーム3:「ワニに乗る?クリスマスエディション」

 



ワニの上に動物の積み木を積み上げるバランスゲーム「ワニに乗る?」の

クリスマスヴァージョンです。

星やツリー等、オリジナルに比べ、少し積みにくいパーツが入っています。

パーツがあまりにも可愛らしいので、それだけで皆さんのテンションは

上がっていました。「これだけでも物語を作って遊べそう」とも。

 

「誰かに自分のピースを置いてもらえる」

「みんなからどのピースを置くかを決められる」などの特殊な指示のある
サイコロの目が良いアクセントになっていて盛り上がりました。

 

紹介ゲーム4:「サンタクロースがやってきた」

Game Design by Shuji Tsumura & Mori
 

 

この会のために制作したオリジナルゲームです。

 

2か月前、クリスマスをテーマにした会を企画しようと思って、

そのテーマに適したゲームを探したのですが、

あまり種類がなく、その中でも入手困難だったり、良いものと出会えなかったので、

「ないなら自分で作ればいい」と思って作ることにしました。

この「ヒュッゲ」という会がなければ、生まれていないゲームです。

今回は妻がアイデア出しからペン入れ・色塗りまで一緒に作ってくれました。

 

クリスマスイブの夜、北極圏のとある村に降り立ったサンタクロースたち。

朝が来る前に協力して全ての家にプレゼントを配り終えることを目指します。

ただ、もし配り終えた場合はプレゼントを配ることで得られる

「喜びポイント」を一番多く集めた人が勝ちとなります。

 

プレゼントを「いつ補充するか」「どのように配るか」という戦略性と

サイコロとカードの運が勝敗の分かれ目です。

最後まで誰が勝つかわからないドキドキ感を大事にして作りました。

 

大きな笑いに包まれながら、皆さんに楽しんでもらえました。

 

「見た目の可愛らしさと違って、人間性が見えるオトナなゲーム」

「社員研修でやったら面白そう」「絵が可愛い」「飾りたくなる」

など嬉しい感想をいただきました。

 

ルールを含め、まだ調整が必要な部分がありますので、

今後、ブラッシュアップしていきたいなと思います。



番外編:「カロム」


会の後は、前回に引き続き、

カタヨリ絵本店の塩川さんによる「カロム」体験会。
 

カロムはおはじきビリヤードとも呼ばれる、

テーブルアクションゲームです。

 

塩川さんはさすがの巧さでしたが、皆さんも上達されていました。

僕も自分で前回より上手くなっているのを感じられました。

連続でスイスイと決められた時は爽快感があります。

ダブルスでペアを変えて3回戦いましたが、

勝利の決め手となるショットを2回も決めて勝てたのは

嬉しかったですね。

いずれは塩川さんに対抗できるくらい強くなりたいですね。

 


会を終えて:
今回もまた居心地の良いヒュッゲな時間を過ごすことができました。

今年最後の会となりましたが、年の終わりにこんな温かな会が開けて嬉しいです。

 

参加者の皆さん、そして、場を作っていただいたカタヨリ絵本店の塩川さん、

ありがとうございました。


次回についてですが、今後は2か月に1回の定期開催ではなく、

不定期開催とさせていただきます。

 

会を楽しみにしてくださっている方には申し訳ないのですが、

今は自分の中で「ゲームを作りたい」という熱が高まっていて、

その気持ちに忠実に、制作に専念していきたいという思いから、

不定期開催とすることにしました。


いつのタイミングになるかはわかりませんが、
また開催する際にはよろしくお願いします。


笑顔が素敵なカタヨリ絵本店の塩川さん(右)と一緒に。


自宅から「がまくん」と「かえるくん」が会の見守り役として参加。

 

 

 

 



「津村修二のボードゲームヒュッゲ」

「ヒュッゲ(HYGGE)」とはデンマーク語で「居心地のよい雰囲気や空間」
「小さなことに幸せを感じる」などを指す言葉。
北欧の人の価値観を表すこの言葉に触れた時、
見逃しがちな日常にある豊かさを味わうことの大切さを改めて感じました。

人と人が対面して遊ぶボードゲーム。
もちろんゲーム自体の面白さもありますが、テーブルを囲んで一緒に過ごす時間は
まさに「ヒュッゲ」ではないかと思います。
皆さんとボードゲームを通して"ヒュッゲな時間"を過ごせたら嬉しいです。