8月25日(日)10時30分~12時、カタヨリ絵本店さん(福岡市中央区六本松)にて
「津村修二のボードゲームヒュッゲ」を開催しました!
当日は2名の方にご参加いただきました。
第2回となる今回は夏ということで「夏を楽しむボードゲーム」を紹介。
イベント案内文:
ふいごの風で船を動かし宝を集める「海賊ブラック」、アイスを乗せてより多くの注文を完成させる「アイスに夢中」、川辺の小石を積み上げるロック・バランシングとマンカラに着想を得た四目並べ「カワレ」、色とりどりの花火を協力して打ち上げる「Hanabi」、儚さに魅せられる線香花火のバランスゲーム「センコウハナビシ」とバラエティ豊かな5種類のゲームをプレイします。
まずは「海賊ブラック」をプレイ。
ふいごを使って船を動かし、金貨を集めるアクションゲームですが、このふいごの扱い方にはコツが必要で、船があらぬ方向に進んだり、転覆したり、島に座礁したり・・・思った通りにはいきません。
参加者の皆さんも序盤は苦戦していたものの、中盤になると次第に腕を上げ、順調に金貨を獲得されていました。
どの島に金貨を置くかはサイコロの目で決まります。これによって金貨が集中的に集まった、まさに「宝島」と言える島が出てくるのですが、その島に誰が到達するのか、手に汗握る(実際はふいごを握っていますが)白熱した戦いになりました。
また、海賊船が他の船にぶつかると金貨をかけたバトルが始まるのですが、これも盛り上がりました。
今回は人数の関係で僕もゲームに参加しました。転覆を繰り返す僕に対し、皆さんから総突っ込みが。笑
しかし、だからこそ、最後の方でやっと金貨を取れた時はとても嬉しかったです!味わい深く金貨を触っていると「ずっと取れなかったから、これが金貨の感触かぁ、と思ってるのでは」とまたいじられ、どっと笑いが起きました。
続いては「アイスに夢中」をプレイ。
コーンにアイスを重ねていき、手持ちの注文カード通りのアイスを作っていきます。アイスは重ねるだけでなく、後で使うためにキープしておいたり、一番上に乗ったものを移動させたりもできるので、自分の注文カードを見ながら、どれが良案かを考えます。注文カードの中身はお互いにわからないので、知らず知らずにアシストしたり妨害したり・・・それも含めて楽しいゲーム。
キープの多い参加者に「貯め込んでいる」と他の参加者が表現したのには笑いました。お金じゃないんですから。笑
ゲーム会の帰り、何だかアイスが食べたくなって、サーティーワンアイスクリームを食べました。
次に「カワレ」をプレイ。
前回も取り上げたフランス・ギガミック社ですが、その新作です。縦・横・斜めに自分の色を四目並べた人が勝ち。ただ、自分の石はどこかに重ねてしか置けず、置いたら、伝統ゲーム「マンカラ」のように、それらをすべて取り、隣に1個ずつ石を蒔いていきます。なので、たくさん積み重なったところでは、それだけ大きく盤面も変化します。
そして、わずか8手までで決着が決まる潔さもまた魅力です。新鮮なプレイ感覚で、参加者の皆さんも楽しまれていました。
チーム戦でプレイしましたが、自分の手番で「これだ!」という勝てる方法を見つけて、勝てたのは素直に嬉しかったです。
まだプレイ経験が浅いので、どうすれば勝てるかという戦略が見つかっていません。なので、今後やり込んでみたいです。
下の写真は、今年夏に行った佐賀県唐津市七山の観音の滝でたまたま見つけた、ロック・バランシング。このロック・バランシングに着想を得て作られたそうです。
最後に「センコウハナビシ」をプレイ。やっぱり締めは線香花火でしょう。
紙でできた火花パーツを順に切り込みに引っかけていき、火玉を落とした人が負けというバランスゲームです。
印刷会社が手掛けるブランド「かみの工作所」だけあって、この絶妙なバランスで保たれるよう作られたパーツはさすがの出来。
皆さん、結構チャレンジングな引っ掛け方をしていたにも関わらず、驚異の安定感で、なかなか火玉は落ちませんでした。
でも、火玉が落ちる時は、本物の線香花火のように一瞬で儚いです。僕はあまりの唐突さに、火玉が落ちた瞬間、「あ!」と大きな声が出てしまいました。「今日一、大きな声でしたね」とまたいじられました。笑
2回目のゲームで同じく火玉が落ちた参加者の方は「まるでスローモーション。時が止まったよう」と落ちる時の独特の時間の流れ方を表現されていました。
オシャレなデザインも評価が高かったです。
こんな面白いゲームが廃番なのは残念です。再販してくれたらいいのですが。
※時間の都合上、もう一つ紹介予定だった「花火」はプレイできませんでした。またの機会に紹介できたらと思います。
さて、2回目のヒュッゲですが、こんなに主催者がいじられる会もそう無いだろうと思います。笑
この会にはボードゲームの面白さを体験できるという価値があると思うのですが、僕はそれ以上にここで生まれる会話やコミュニケーションに価値を感じています。
参加者の皆さん、そして、このような場を作っていただいたカタヨリ絵本店の塩川さんには感謝です。ありがとうございました。
次回は10月13日(日)を予定しています。ご興味あります方はぜひ次回ご参加ください。こんなふうにやわらかい雰囲気の会なので、初めての方も安心して参加してもらえたらな、と思います。詳細が決まりましたら、またお知らせいたします。
「津村修二のボードゲームヒュッゲ」
「ヒュッゲ(HYGGE)」とはデンマーク語で「居心地のよい雰囲気や空間」
「小さなことに幸せを感じる」などを指す言葉。
北欧の人の価値観を表すこの言葉に触れた時、
見逃しがちな日常にある豊かさを味わうことの大切さを改めて感じました。
人と人が対面して遊ぶボードゲーム。
もちろんゲーム自体の面白さもありますが、テーブルを囲んで一緒に過ごす時間は
まさに「ヒュッゲ」ではないかと思います。
皆さんとボードゲームを通して"ヒュッゲな時間"を過ごせたら嬉しいです。