7月28日(日)、本のあるところajiro(福岡市・天神)で開催した「第4回 津村修二のボードゲームジャーニー」のレポートです。

今回は大人の男性1名、女性3名合計4名のご参加でした。ありがとうございました。

第4回のテーマは「想像と言葉」。コミュニケーションに軸を置いたゲーム5点を紹介しました。






①カタルタ(ナゼカ)
語りを遊びに変えるカードセット。トランプと同じ54枚のカードに「だから」「もし」といった副詞や接続詞が書かれており、カードをめくって即興で文章を繋ぎます。思わぬ本音が出てきたり、予想だにしない展開が楽しい。




左が初期の「スタンダード」、右が「ストーリーテリング」

3枚めくって行う「自己紹介」と全員で物語を作っていく「ストーリーテリング」で遊びました。物語作りでは「吾輩は猫である」という出だしから、ハートウォーミングなオチがついて、感嘆の声と拍手が起こりました。頭の中で次々に映像が浮かんでくるのが楽しいですね。




②HYKE(ドロッセルマイヤー商會)
日本独自の表現文化、世界最短の詩である俳句を題材にした、風流なパーティゲームです。配られたお題で俳句を詠み、それを聞いた他のプレイヤーが俳句のもとになったお題が何かを当てます。短冊におはじきといった内容物や美しいアートワークも魅力。



今回一番時間をかけて遊んだゲームです。会ではこんな句が生まれました。一部だけここに紹介します。

「波の間に流す涙の蜃気楼」(お題・海)
「若者よそんなに並び何を待つ」(お題・タピオカ)
「舌を出しくらべて笑う夏祭り」(お題・かき氷)
「夕暮れに早く帰れとせき立てる」(お題・夕立ち)
「それを見てそれを叶えて嬉し泣き」(お題・夢)
「世の人の罪を燃やして日が暮れる」(お題・夕日)
「楽しいねみんな笑顔で卓囲み」(お題・ボードゲーム)

俳句なんて、普段詠む機会がないので、すごく新鮮でした。お題が何かをすぐ当てられては困るので、ちょっとわかりにくくする必要があるのですが、その辺のさじ加減が難しかったですね。それにしても皆さん、詩的センスがあり、お上手。私は最後の、お題がボードゲームの句を詠みました。ものすごく直球です(笑)




③私の世界の見方(Fata Morgana Spiele/日本語版テンデイズゲームズ)
さまざまお題に対して言葉のカードを使って答えていく大喜利系カードゲーム。お題は虫食いになっており、そこに相応しいと思える言葉のカードを当てはめて、親プレイヤーから一番相応しいと思われた人が得点を獲得。絶妙なセンスが物を言うゲームです。



いやぁ~、笑えましたね!「曇り、ときどき、"リアリティ"」「"延滞中のレンタルビデオ"上京する私に母がくれたもの」「インターネットで"汚職にまみれた市長"と"マンツ-マンレッスン"で合わせて検索すると出てくる画像は、閲覧するのにとても注意が必要だ」など。回答が全く自由な大喜利と比べて、ある程度カードで言葉が決められている分、程よく敷居が下がっているのが良いところ。偶然の組み合わせによる笑いが起こるのが面白いですね。




④じっくりミレー(ちゃがちゃがゲームズ)
名画の登場人物の気持ちを想像するゲーム。芸術家役の人が選んだ「気持ちカード」を予想して当てます。人それぞれに異なる感性、自分とは違う視点に気付く面白さがあります。



鳥獣戯画の中のかえるに着目して、気持ちを想像しました。皆さん気持ちが「よろこび」「いかり」など違っていて、解釈は本当にそれぞれやなぁと思いました。



時間があれば、絵本「アイウエ王とカキクケ公」でやりたかったですが、今回はできませんでした。このゲームは題材が自由なんです。そこが面白いところ。




⑤ダッタカモ文明の謎(ギフト10インダストリ)
失われたダッタカモ文明の遺跡で発掘された出土品をもとに、会話しながら推理し合うコミュニケーションゲームです。相手が何を想像したのか、触覚をヒントに探ります。視覚障がい者と健常者が一緒に楽しめることをコンセプトに作られています。


会では質問を繰り返すも3周する間に正解に至らず。博士(出題者)がこの出土品から想像したのは「足の指を広げる道具」でした。昔の人も同じことを考えたのだなぁ、と笑いが起きました。




最後に、私がスタッフとして勤務している玩具店「つみきや」(天神イムズ6F)で開発し、今年4月に発売したばかりの新作「さくらの大冒険」を紹介。私がゲームデザインをしたゲームでは「Amen」に続き、2作目です。

「さくらの大冒険」
長老の家で黄金バナナの伝説を知ったおさるのさくら。世界に散らばる七つの宝石を集めると空から降ってくるという黄金バナナを求め、さくらは仲間と冒険の旅へ船出します。しかし、恐ろしい海賊モンキーXも黄金バナナを狙っています。黄金バナナを手に入れるのはさくらかモンキーXか!? 全員で知恵を出し合いながら進める協力ゲームです。

商品ページ
https://tsumikiya.jp/products/detail.php?product_id=1170



皆さんでわいわい言いながら、とても楽しまれているようでした。




以下、参加者のアンケート回答です。

◆今日の感想は?
「HYKEが初めてやったので面白かったです」(女性)
「楽しくあっという間でした。もっと遊びたいかも。デジタルデバイスに囲まれているとアナログなゲームが楽しいですね!」(男性)
「初対面の方とも楽しくコミュニケーションがとれて良かった。パッケージデザインもすてきだった」(女性)
「勝敗を競うのではなく、発想の違いやコミュニケーションを楽しむ遊びというのが新鮮でした」(女性)

◆一番面白かったゲームとその理由は?
・「私の世界の見方」
理由 選ぶ人のセンスが出るから。
・「カタルタ」
理由 シンプルで奥深い。
・「私の世界の見方」
理由 皆さんの言葉をえらぶセンスが面白かった。
・「私の世界の見方」
理由 一度は大喜利をやってみたいと思っていたので。初心者でも簡単に面白くできるのでとても楽しかったです。

次回は9月15日(日)開催予定です。ご参加お待ちしています!