曇「自分の中に毒を持て」岡本太郎著より。すっぱい

若い人たちに向けた言葉の中で「ただの生ぬるいサラリーマンになることは容易だ」と述べている。とは言え、最近しばしば、新卒で入社した社員の3分の1が3年以内に離職してしまうという統計の報道を聞く。生ぬるくサラリーマン生活を続けることさえ難しい時代なのだろうか。

一旦入社してみれば、そんなハズではなかったということのほうがほとんどではないだろうか。また、自分にはもっとあった仕事が簡単に見つかるはずだとでも思っているのだろうか。我慢する分岐点が低いのだろうか。

しかし、岡本氏は人生をうまくやろうと思えば、社会のベルトコンベアーに乗せられてしまうし、流されたまま生きることになるだろうとも述べている。氏からすれば、それは本当に生きているこことは違うようだ。どちらが正解かはその人にしかわからない。

岡本氏には凡人と違って特別な才能があったからこそ、自分らしい生き方ができたのだと思えるが、氏からすればやろうとしないからやれないのだということになる。

誰でもが人生をうまくやりたい、成功したいと思っていながらいくつもの失敗を繰り返している。でも、小さな取り返せるほどの失敗なら、それで生活できているならいいのかもしれない。

上を見ても下を見ても切りがないし。やはり凡人は妥協しながら生きてしまうのだろうか。うまくいかなくても、それが当り前だと思っている方が健全に生きられそうだ・・・な。