アデレード市内から海を挟んだ直線距離では約280km、陸路では約650kmのところにあるポートリンカーンで大きな山火事が発生し、こちらでは大きなニュースになっています。
ポートリンカーンは、ちょうど4年前のこの時期にも山火事で大きな被害がでていて、そのときも今回も火災が発生したのは「火曜日」。Black Tuesday と言われています。
13日の火曜日に発生した山火事は、風速16メートル/秒以上の強い北西からの暖かい風(南半球では北の方が暖かい)に煽られ、260ヘクタール(=東京ディズニーランドとディズニーシーを併せた面積の約2.6倍)を焼き、人的、物的被害も報告されています。
極度の乾燥状態の中、昨日の午後3時時点の現地の気温は43.9℃だったということですので、いつどこから火の手が上がってもおかしくないような状態だったようです。
ポートリンカーンといえば、世界で初めて蓄養マグロ事業を行い、養殖インド鮪水揚げ量は世界No.1の「マグロの街」として有名です。そして15,000人ほどのこの小さな街の住民たちの殆どは何らかの形でマグロ事業に携わっていて、「マグロ御殿」なる豪邸も珍しくはないそうです。
ところが今回の火事でいくつかのマグロ事業関連施設にも大きな被害が出てしまっています。
ここで水揚げされたマグロの多くは日本に輸出されているそうですが、日本へも影響がでるのでしょうか?
まだしばらく、乾燥と気温の高さによる山火事への注意が必要な時期が続きます。
そういえば、先週も我が家の近所の川の土手が広い範囲で焼けて真っ黒になっていました。
要注意です。
日本も乾燥の季節。
火の元には十分ご注意ください。