枚方、樟葉、泉の広場… 明菜ちゃんのキャンペーン当日… 朝から人が集まり始め2時間前には、もう身動き取れないくらいの人で溢れていた。高まる期待の中、明菜ちゃんがステージに現れボルテージは、最高潮に達していた。それまでの間、楽屋で、販促用の色紙に懸命にサインを脇目も振らず書き続けていたのは観客達は、知らないだろう… スローモーションとボン・ボヤージをそれぞれ2回づつ歌い、間に明菜ちゃんのMCタイム… 明菜ちゃんへの質問TIMEなるコーナーが設けられた。そこで、 中森明菜 なるアイドルが他のアイドル達とは、少し違う異質(良い意味で)な存在であると言う事が、明菜ちゃんの真っ直ぐでこれから、この娘は、存在の大きさを広げ、大成功するかも知れないという片鱗を見せつけた。続く他愛もない質問の中、中学生位の女の子が(可愛いい写真(当然、写真撮影NG無しだった)が 撮りたいのでアイドルぶりっこポーズとって下さい!!)と言った… デビュー直後のアイドル…これから頑張って売れたいと懸命なアイドルの 生まれたてのヒナ…

皆さんが、今知っている 中森明菜 は、この時何と答えたと思いますか? 答えは…私はぶりっこは、嫌いなのて、嫌です… 一瞬だけざわめきが止まった… 今思えば、明菜らしいと思える返事… 直ぐにざわめきが戻り、サイン手渡し、握手会になった。切れない人の並びの流れ…その一人一人の目を真っ直ぐ見つめてありがとうと言う言葉…心のこもった握手… 東京からの追っかけの親衛隊に気づき(わぁ〜 遠くまで、ありがとう〜)と言って彼か着ていた真っ白で、背中に(ちょっとHな美新人娘)のロゴとイラストの付いていたジャンパーにその場で、サインを入れていた明菜ちゃん… 売上は1000枚を超えていた… そして間髪置かずアルバム (プロローグ)のキャンペーンで二度目の樟葉、泉の広場… 既に(少女A)は発売されていたので、大混乱は、超大混乱になった。しかし その当時、初めの頃は、何とか中森明菜の中の文字が判断出来ていたサインは、レコード会社のロゴの無い空白の色紙ならどっちか上か、下か 判読出来ない書き殴り的なサインに変わっていた。後々 明菜ちゃんは(少女A)嫌っていて、嫌々歌っていたことを知る‥。

 人は それぞれに、その人なりの 愛 を持っているのだろう。愛 の形は。その人なりで、様々で、千差万別… でも突き詰めれば、 愛 は2つだと私は思う。

淳子と百恵…聖子と明菜… 何かにつけ比べられるトップアイドル 私は、こう思う。(愛されたい)愛を持つ淳子と明菜… (愛したい)愛に生きる百恵と聖子…   今の彼女達を見ていて(愛されたい)と(愛したい) その違い… 愛し方を覚えるか、愛され方を知るか… 何が正解かは、多分人は、死ぬまで解らないだろう。

明菜ちゃんの(復活)がざわめいている。明菜SANは、愛し方を少しは、覚えただろうか?