宇土半島。
丸目さん家のつつじを見に来たのだが、手前の山に銀杏(いちょう)が植えられている。観賞用ではなく、ぎんなん(銀杏)を収穫するためである。
イチョウの葉を見に行くというと
「あそこのイチョウはきれいではない。なぜなら実を取るために枝を棒で叩く。毎年叩かれ続けているから・・・。」
言われてみれば、伸びやかにして自然な曲線のフォルムではない。
不自然に枝が欠けているようだ。
それでも葉には等しく秋の深まりが感じられる。
こうして収穫される“ぎんなん”がビニールの袋に詰められてスーパーで売られている。
九州の田舎の山で栽培された“ぎんなん”が、みなさんの食卓に上っているかもしれない。
消費者がいてこその“ぎんなん”であり、つながっている。







