5/15(日)甲佐神社からさらに緑川上流へと遡るのは、次の機会を待つことにする。
となれば、もう帰るだけだが、ついでなのでここから緑川下流域を通ってみよう。
すると、甲佐神社近くの緑川の土手に立って川面を見つめる人がいる。
車は岐阜ナンバー。
むむ、何をする人なのか?
梅雨入り後の川の増水に備えて監視活動なのか?
「国交省の人ですか?」
「いや、甲佐町から委託を受けて鵜を調べている。」
む?ちょっと何のことかわからない。
話を聞いてみると、川の中を斜めに石畳が築かれている。山側に井出川という用水路を作り、緑川の水を街中へ供給するシステムを加藤清正が造った。
はぁ、熊本の治水といえば、加藤清正。
「加藤神社があるよ」
と山の方を指さす。
ここは“鵜の瀬堰”。
この後、「甲佐町簗場に立ち寄ってみてはどうか」と勧められる。やな場には2回行ったことがある。鮎づくし料理を食べさせる店なのだ。
鵜の瀬堰により緑川から引き入れた川が、このやな場を通る。やなは、細長く切りそろえた竹の上に鮎が自然に集まる仕組みである。
元は、細川家のものであった。そしてアユ漁が解禁される今、コロナ感染予防のため昨年からずっと閉鎖されたままである。(続く)











