2/29(土)草枕交流館を訪ね、啓翁桜、桃の花などの写真をカメラに収め、雨にもかかわらず「来た甲斐があった」と満足して帰ろうとしたその時、足元に紫色の小さな花が目についた。
「お、これは」
すみれ(菫)
今年初めて見た。写真はピンボケで、この1枚しかないのだけど、アップしよう。
菫程な小さき人に生まれたし/漱石
まさしく夏目漱石といえば、この句なのだ。詳しいことは知らないけれど、漱石がこの句を詠んだのは小説「吾輩は猫である」を発表した頃だという。ロンドン留学を終え、東京帝国大学の英文学講師になっていた。まだ職業作家となる前。世間の期待を背負って生きなければならない宿命である。名もなくひっそりと好きなことをして暮らしたいものだと願っていたのかもしれない。
これは3/8(日)天草市倉岳の棚底城跡で撮った写真。



