桃の節句が過ぎて、お雛様はもう終われただろう。時系列が後先になるけど、うき山の会定例登山で五木村の仰烏帽子山(のけえぼしやま)に出かけたのが、3/2(土)だった。

 

登山を終えると、アフターケアのため五木村の温泉に浸かる。これは恒例である。ちょうどそのとき、温泉施設にお雛様が飾ってあった。

 

 

 

 

五木村で珍しいと思うのが、お雛様の脇に繭玉が飾られていること。お雛様に無縁で育ったため、ほとんど雛飾りを見ることがなかったけれど、繭玉を見たのはここ五木村においてのみである。

 

玉を知らなかった。繭玉の実物を見る前に俳句の季語として知った。改めて歳時記をめくると次のように記してある。

 

1月 餅花。

1月14日、紅白の餅を小さく刻んで、柳などの枝に挿して、神前に供えたり床の間に飾る小正月の飾り物の一つである。繭にかたどったものを繭玉という。もともとは養蚕の盛んなのを祝ったのであるが、現在は商店や料亭などの装飾として多く用いられている。

 

そうならば、雛祭りとは関係ない。五木村では旧暦の小正月の祝いとお雛様を飾る時季とが重なり、いつの間にかお雛様と繭玉とが合体したのかもしれない。

 

 

そしてこれは余談であるが、お雛様を飾る部屋の柱に大きなクワガタのオブジェがある。柱そのものが一本の木を削ったものであり、見事さに驚かされるのであるが、クワガタのオブジェの遊び心ににんまりした。

 

 

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