明治10年西南の役官軍上陸の地碑から日奈久観光案内所まで海沿いを歩く。
海には漁船が停泊している。
道沿いのわずかな菜園に真紅の冬薔薇が咲いている。写真を撮ろうとするが、畑に足を踏み入れざるを得ないと知り、諦めた。
家並みは昔から変わりない。
川の上に鉄板でも渡してあるのか、建物が連ねてある。
何気ない風景であるが、見飽きない。
観光案内所前の駐車場から向う岸に赤い鉄橋が架けてある。赤い色はインパクトがある。赤い橋といえば、山崎ハコ、浅川マキが詩を感じて歌を歌った。一度渡れば戻れない。あの世とこの世をつなぐものなのか。ただなんとなくだけど、なにかしら異様な感じはする。ただ単に鉄を錆びさせないためには赤いペンキが最も適していただけなのだろうと思うけれども。
波一つなき海沿いの冬薔薇






