月1回、恒例になった皮膚科医院受診。
一昨年、生まれて初めてインフルエンザに罹ったときに近くの内科医院に世話になったが、それ以外に病院に行くことはない。
皮膚科受診については、老後のため今のうちに白癬菌を退治しておこうと決意し、通い始めた。
今後の見通しとしては1年以上かかるような気配である。月1であるから、さほど負担になってはいない。ただ、医院での待ち時間が長いのが驚きだった。聞いてはいたが、聞きしに勝る実態だった。なにしろ受付から受診まで3.時間半ということもあったのだから。これは待ち時間に本を読むという愉しみに変えたので、苦にしない。
村上春樹訳チャンドラーの「ロング・グッドバイ」をなめるようにして読み始めた。まだ少ししか読んでいないが、原作と翻訳の妙味を楽しんでいる。粋な表現というか、気の利いた言い回しがおしゃれで好きだという読者が多いようだけど、がねの場合は必ずしもそこではない。土地柄であるとか、ファッションであるとか、建物や生活様式など、具体的な記述から想像されるアナザーワールドに興味があった。個性ある人物像を思い描くことにも。
長編ではあるが、その一部分をじっくりと味わうことができればいいのだ。月1のペースで、読める範囲で楽しめればいい。



