70ロックさんの死を知ったのは「洋画に用があり」の探偵さんのブログだった。ゆたちゃん、Katyさん、きりさんがそれぞれの思いをブログに綴り、追悼記事をアップした。それぞれに関わりのあるブロガーさんたちがそれにコメントを寄せ、早過ぎる死を悼んだ。


70ロックさんが「エイミー・ブローに参加しませんか」と声をかけてくれたのは「蕉夢苑ブログ」に夢中だった頃で、その頃はまだ「しらぬいのがね」ブログは存在していない。


職場のブログでプライベートな話題に触れるのはタブーで、そこから飛び出す形で「しらぬいのがね」ブログを始めた。


声をかけてもらったときにはすでに多くのブロガーさんたちが集結していて、その仮想空間には熱気が溢れ、驚きと憧憬を抱いた。


70ロックさんが、ブログ自体にも音楽にも、うとい者にどうして声をかけてくれたのか不思議な気がするが、ともあれ遅まきながらエイミー・ブローの隅っこに自分の居場所ができた。


そこで始めて知る多士済々のブロガーさんたちはきらきらと輝いていた。田舎のおっさんがそんなまぶしいような晴れがましい世界に首を突っ込んでいいのかどうか、逡巡しながらのスタートだった。


自分としてはコメントすることさえはばかられるようであったのだが、いつのまにか大きい渦に巻き込まれ、そして気がつけばずうずうしくもあちこちのブログに出没するようになった。


それもこれも元をただせば、70ロックさんからの声かけがあったからである。


萌えの里

エイミー・ブロー構想が具体化し始めてから多少の疑問を感じたときには、周辺ブロガーによるアナザー・ワールドが形成され、その熱気と勢いはもう止められなかった。


そうしていつしか70ロックさんのブログ更新が途絶え、数年を経て訃報に接することになった。


70ロックさん、あなたのお陰で私は居場所を見つけることができました。ありがとうございました。安らかにお眠りください。