ここしばらくの間、山行のブログを続けてみた。1年間の主な山行を記事にし、直近に登った古処山を間に挟んだので、がねが年から年中山を歩いているような印象を持つ人がいるのではないかと推測する。


かつてゴルフを始めたばかりでゴルフに熱中しているときが、そうだった。月平均2回ペースでゴルフ場に通い、週1回練習場に行く。その間、ゴルフに対する熱い思いをブログに綴った。


ブログを見た人は、がねが年がら年中ゴルフをしているという錯覚に陥る。事実は、1年間に20回ほどラウンドしたに過ぎないのだ。つまり365日のうち20日ほど、ゴルフをして過ごしたに過ぎない。




イメージはそのようにして形作られていく。しかしながら、ゴルフに熱中しているときですら、仕事もしていれば家庭生活も営んでいる。しかし、それをブログに書かない。プライバシーに直接関わることであり、誰がブログを見ているか分からない。自分以外の人に迷惑がかかるのを恐れるからである。


かくして遊びのみがクローズアップされていく。ブログに貼り付ける写真にも気を付けている。“夜目、遠目、傘の内”という言葉がある。はっきりとは見えない状況を表しているが、むしろその方が“きれい”に見える。できればそんな写真をアップしたいと思ってはいるが、この点は写真を撮る技術の乏しさからうまくいかないもので、半ば諦めてもいる。


よくこんなに更新し続けているものだと、自分で呆れている。うき山の会のFKさんから「強迫観念があるのですか」と聞かれた。「あります」と答えた。書き続けるストレスよりも書かないストレスの方が大きい。