瑠璃さんから映画「火まつり」を観るよう勧められたので、9/17(木)宇城シティーモール内TSUTAYAでDVDを探してみた。
田舎の小さい店では探しても見つけることができないことがある。そう思いながらも、もしかすればと懸命に探してみたが、どうしても見つけ出すことができなかった。
しかし、置いてあるのに見つけ出すことができないということはよくあるので、TSUTAYAの男性店員に声をかけてみた。すると店員は親切にもすぐモバイルを手にして検索をしてくれた。
「北大路欣也ですか」
「そうです」
店員が手にしているモバイル画面を覗き込むと
「監督柳町光男」
が見えた。
「それです」
しかし、結論としては
「DVDはない」
という答えだった。
かつてビデオは作られていたそうだけど…。
瑠璃さん、そういうことで映画「火まつり」ここで一旦諦めるしかなかった。しからばとその後、グーグル検索してみたところ、「火まつり」の原作・脚本が中上健次だと知る。
古代の神話そのままの熊野を舞台にした中上ワールドの映像化。
あらすじも読んだ。
「う~ん、これは手強い作品だな」
その程度のことはすぐ分かる。
田舎なればこその濃密な人間関係において愛憎がもつれ、人を異常な行動に駆り立てるのだが、そこに用意されているのが火まつり。
生死や善悪をを超越した神との交わり。
がねには理解できないような気がしてきた。
本を読むより映画を観た方が分かりやすいのかもしれない。本を読むのは左脳を働かせて論理を辿る。映像と音楽に身をゆだねる映画は感覚に訴える。
中上健次「火まつり」を読むしか方法がないのであるが、映画を観たいと思う。

