ミッドナイト ショート
2009-06-21 17:30:00
テーマ：文芸同人誌「しらぬい」
文芸同人誌「しらぬいの会」第3回執筆研修会に出かけたときのこと、中原さんがコーヒーの袋を自宅から抱えてきて、その場で香ばしいコーヒーを飲ませてくれました。この日はクッキーの他に、別のものが用意してありました。それは枝豆。
その日の夕方4時過ぎ、畑に出かけます。時期をずらして作ってありますから、収穫時期もまた順番に来るそうですが、今、丁度よい出来具合の枝豆を、今日持ち込んで食べてもらう分をハサミで切りました。家に帰り、枝豆を茹でます。ここで茹で方のワンポイント・アドバイス。
枝からハサミで切る。切った枝豆を塩水で茹でてはいけない。水だけで茹でること。茹で上がった枝豆を鍋からざるに移し、流水で冷やした後、塩を振り掛ける。中身の豆に塩味をつける必要はない。外側の鞘に塩味があればよい。
仮にビールとともに枝豆を食べたとすれば、枝豆が脇役に回り、ビールのおいしさを引き立てたことでしょう。今回は、ビールではなく、コーヒーと枝豆でした。枝豆そのものを味わうことになりました。野菜の匂いがかすかに、若くやわらかい触感とともに、品のよい豆の甘味が口の中に広がっていくのでした。これまでに味わったことがない味だと思いました。
帰るとき、中原さんが、我が家にも少しだけ生の枝豆をおすそ分けしてくれました。果たして我が家でも同じ味ができるでしょうか。
