とつぜんですが、「あ、この霊能者だな」ってわかる事があります。職業としての霊能者じゃないですよ。霊感鋭い人だなあ〜と気づくことがあるのです。

たとえば、10日の出版記念講演会で、ゲストにお招きした江島直子さん



直子さんと話すと、腕の感覚が無くなります(!)。

以前、ニコ生で、3人で対談したとき、直子さんを真ん中に挟んで、僕の左隣に直子さんが座りました。

すると対談している内に、左腕がしびれてきて、どんどん感覚が無くなっていったのです。それで、目立たないように何度も左手指で握りこぶしをつくったり開いたり、じゃんけんのグーパーをしていました。

「あー、この人はいわゆる霊能者なのねー」と、思ったものです。そんな風に体感が変わるので、近づくと「あ、この人は霊能者だ!」と結構わかる。

その人の周りの空間が、いろんな異世界・異次元につながっているので、近づくと、自分もその異世界・異次元を体感するのですね。

で、ちょっとこちらも興味しんしんでいろいろな霊能者さんたちとお話すると、だいたい特徴がわかってきます。

「自他の境界線がゆるい」これが僕の感じる霊能者の特徴です。この現実世界と異世界の間の境界線がゆるいのだから、自他の境界線もゆるい。

したがって、非常に依存的と、通常の人が感じる態度を取ってくることもあるし、非常に高圧的と、通常の人が感じる態度を取ってくることもある。

霊能力の強い人は、他人の領域に侵入してきやすいのです。

だから、最初は「特殊能力の高い人」と、ある種の尊敬を持って接していると、逆に「どうしたらいいですかー? 私、どうしたらいいですかー??」と、もたれかかろうとする霊能者さんも珍しくありません。

「こうしたらいいんじゃないですか」とお答えしても、それで納得してくれない。「それって、どういうことですかー? どうしたらいいですかー?」と、こちらの話しが伝わっているのかどうか、からまってくるようなコミュニケーションに感じてしまう。

いったん会話すると、なかなか離れてくれない人が多い(苦笑)。通常なら会話が終わるはずのところ、なかなか切れないのを経験します。

かと思えば、高圧的に感じる人もいますが、これ、その人のそばにいると、物理的なまでに圧力を感じるのです。「うっぷ、うっぷ」と気押されるわけですね。それで「あ、この人は”力”のある人なんだなー」と分かりますし、その人の言葉は影響力が強いだろうなーとも分かります。それこそ、白いものも「黒い!」と押し切られそうな強さで、だからこそ、ビジネスは上手くいく人も多い。

なんだかあまり良いイメージを持っていないと思われそうですね^^ でもこれは「霊能者特有の成熟プロセスがある」ということです。

「自他の境界線がゆるい」のだから、ひと一倍「境界線を区切る」意志の強さをきたえておくのです。これは、臨床心理の世界で、カウンセラーとクライアントの間にも言えることです。

江島直子さんのお話を聞くと、「自分にウソをつかない」というのを自分への強い戒めとしているとか。もしウソをついたら、直子さんは霊能力がはたらかなくなってしまうそうです。

僕はこれをうかがって「自分というものをしっかり保つことで、他人との境界線が引けるなあ」と感じました。アドラー心理学では、自分の課題と、他者の課題を分離することが基本にありますが、これも自他に境界線を引くことです。

「自分に集中」を徹底することでも、他者の領域に侵入しなくなります。自分の領域にずっと引きこもっているわけですから。

いろんな異世界・異次元につながりやすいからこそ、「こことは自分はつながらないぞ!」という自己防衛的な線引きにもなりますね。

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