<『あなたの会社が90日で儲かる』を生んだ男・中西謡 × 長倉顕太>というYouTube動画めっちゃ面白かったです。元・フォレスト出版編集長同士の対談。長倉さんの育ての親が中西さんという関係です。



フォレスト出版というと、神田昌典という自己啓発系コンサルタントの大御所を世に出したところ。神田さんから派生して沢山の著者・コンサルタントが生まれて、ビジネス書界の一大流派になっています。

トヨタに代表されるザ・日本の大企業、マッキンゼーやゴールドマンサックスのようなスマートな外資系。そこに泥臭くてうさんくさて異端の人達がビジネス書界に突然出て来て、ブームで終わらずに人気が定着拡大していったという構図ですね^^ 



僕はこの神田昌典さんの「90日でもうかる」という本、読んだ事ありません。なのでオススメするわけではありません。が、当時は異端だったという事は聞いてます。それは2点あります。

ひとつはピンクの装丁。ビジネス書でピンクは当時はありえなかったとのこと。僕は装丁の素人ですが、稲森和夫さんの本がこのピンクカラーで出ることはありえない、ということくらいは分かります。ビジネス書とはかつては日経新聞や東洋経済的なイメージが大半だったわけですね。

しかもこのピンクはカワイイのピンクでは無くて、夜の世界をイメージさせるピンク。日経新聞に風俗の広告をのせるような大胆さでした。

で、もうひとつがタイトル。「本当に90日でもうかるのかよ!?」と突っ込みたくなるストレートでどぎつい言葉。今やこの手のタイトルは世の中にあふれていますが、その走りですね。

最近ではビジネス書とはうさんくさい本である、みたいな印象になりましたよね。その犯人ですよ^^ 功績なのか罪悪なのかは分かりませんが、ビジネス書の常識を変えた人達であることは間違いありません。50分近い動画ですが、酔っぱらいが楽しそうに談笑しているだけでは無いです。

「こんなに自由で何でもアリなんだ!」長倉さんが中西編集長に対して持った印象です。

彼ら異端児が成功した理由を小賢しく整理すると、

・出版業界を目指しておらず未経験だった。

・前職は中西さんは焼き肉屋のバイト、変な芸能プロダクションで水を売っていた(バブルだったので何とかなったと・笑)。で、フォレスト出版でバイト入社。

・長倉さんも28才まで夜の世界を中心にブラブラ。色んな職業を経験してきたのはお二人共通

・で、本気で戦う気だった。ダイヤモンド社のようなビジネス本流では無いので、ゲリラ的な方法でいくしか勝てないと決断できた。

「楽しい会社からしか、楽しいものは生まれない!」

そう語る長倉さん編集長時代の企画の例。

経理のシリーズ本を作ろう! 経理の王様シリーズだ。最初は簿記の本を出そう。ぼっきんぐだ(勃起王ということですね・苦笑)。2冊目は帳簿。ちょうぼっきんぐ。最後は仕訳でしわっきんぐ(何だよそれ)。簿記王、帳簿王、仕訳王。王様シリーズだ!

営業に反対されて出せなかったそうです(笑)あ、このアイデアはパクって良いそう^^ 普通の経理のシリーズなんて簡単に出せるけどそれじゃ意味無いじゃん、ということ。

ふざけているけど、真剣にやっていたというのはポイント。勝つ(売る)手段だと言えば分かりやすいでしょうか。

実際に世に出て売れた本は、「借金バンザイ!」「粉飾バンザイ!」など(笑)「粉飾バンザイ!」は日経新聞の広告で最初断られたらしい(笑)でも、「この本は粉飾をすすめるものではありません」と但し書きを付けることでOKが出たと(笑)

僕も会社員ですから、会社はマジメすぎるくらいマジメな所だと知っています。楽しさは中々出て来ないのが現実。それは出版業界もほとんど同じ事のようです。だから彼らは出版業界の普通では無いようです。

かといって、じゃ「楽しく好き勝手やれる環境」ができたとすると、多くの人は個人的な趣味に走ります。「遊び・ふざけオンリー」にいくんですね。本気になってくれない。真剣勝負の土俵に出てくれない。お客様・市場に出て行かずに、むしろ組織内部を壊そうとするのですよ。

それは組織に甘え依存している気持ちがあるから。好き勝手やらせるならば、依存心の薄い自立した人達にですね。年齢や学歴は関係無い。

ガッツのある人達が本気でふざける。それが新しいムーブメントをつくる。

「深刻なやつなんて全然つまんない」by長倉さん

刺激になりました。オレもやるぞ! って気になったし、ちょっと身が引き締まる思いもありました。酔っぱらい対談を視聴して何ですが(笑)

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