目も鼻も口も、そのヒトのものという感じがするが、

ギリギリ、アゴや髪の毛も、そのヒトのものとして、

ただ、耳だけは、そのヒトのものではないのではないかと思うことがある。

 

おじいさんの耳は老化と共に垂れ下がり、おじいさんの耳となる。

が、しかし、まだ若いヒトにとって、その耳はそのヒトと一体化していない。

 

なぜ、どうして、その耳なのか?

このヒトになぜこの耳??

そう悩む耳がある。

 

そのせいで、ヒトはヒトの耳をじっと見るのだろう。

それがイヤでイヤで堪らないヒトは、髪の毛で隠したり、切り落としたりするのだろう。

 

そう思っていたのですが、家人に聞くと、

「んな訳あるか!」ということだったという話。