王座戦第五局は先手番の伊藤叡王が勝ち、3勝2敗となり、藤井聡太王座は失冠となりましたね。
結果として、藤井さんが保持するのは、7冠から6冠となりました。
藤井さんも伊藤さんも好調を維持してぶつかり合った熱戦となりましたが、
やはり、藤井さんにとっては最も分の悪い伊藤さんと
一日制という持ち時間が少ない王座戦ということで、
レーティング以上に危ないとは思っていましたが、そういう結果になりました。
長い持ち時間の棋戦では藤井さんの読みの能力が発揮されやすいので、
持ち時間の短い棋戦はこれからも他の棋士から言えば「狙い目」のタイトルではあったし、
そこに、伊藤さんが挑戦者として出てきたというところに、伊藤さんの運の強さも感じます。
さて、次の1日制のタイトル戦としては、来年の棋王戦と叡王戦と棋聖戦、まずは、伊藤叡王が棋王戦の挑戦者になれるのか?
藤井さんがその叡王戦で挑戦者になれるのか?
というのが注目ですね。
藤井さんは伊藤さんに挑戦して、タイトルを奪取できると、またレベルが上がりそうな気がしますね。
藤井さんは伊藤さんとの戦いで、どうも無理攻めを強いられ、
伊藤さんが的確に対処するという形で敗戦したような気がします。
藤井さんに求められるのは二枚腰、三枚腰の懐の深さのように見えます。
素人考えですが…
両雄の更なる活躍に期待しています。