情報開示とか、単に「サステナブル」とか言っているとかありますが、調査してみて感じることは、サステナブル経営の実践と言っても2種類あるなということです。

 

一つは、現状の自社の製品とサービスが、サステナブルに社会に受け入れらるための「自社サステナブル経営」と、もう一つは、それに加えて、現状の社会課題を認識し、自社の強みを活かしてアプローチし、場合によっては新たな製品やサービスを生み出して社会をサステナブルにしようとする「サステナブル社会のための経営」です。

もちろん、社会に求められているのはどちらかと言えば、後者です。

さて…、それを簡単に見分ける方法があります。

 

企業のホームページでサステナビリティの箇所を開いて、CEOとサステナビリティ担当役員のメッセージを確認してください。

メッセージを見た後で、該当する箇所の詳細を確認してください。

 

 ・現状の社会課題を認識しているか?

  (そもそも社会課題を認識しているのか?SDGsなどの一言では不足)

 ・その社会課題に対して、自社の思いや強みを活かして解決を図ろうとしているか?

  (自社アプローチのコミットメント)

 ・その解決策のスケジュールはあるか?(検討の本気度)

 ・上記のニュアンスがメッセージから読み解けるか?

 ・その社会課題を解決して、自社の売上を落とす可能性もあるような施策検討も

  されているか?(自社売上と社会課題解決との優先度)

 ・サステナビリティ担当役員は経営企画担当も兼ねているか?あるいはその上司か?

  (経営企画の責任者でなければ経営は語れないです)

 

この辺を見ると、その企業がサステナブル経営を志向しているかどうかがわかります。

また、逆に、サステナブル経営を志向していない企業はサステナブルでも無いように見えます。比較の問題かもしれませんが、短期的な利益を追求しているのが濃く出ちゃっているんでしょうね。まあ、社内でそういう資料ばかり作っている部署がサステナビリティレポートを作成するとそうなりますね。