売上高7位の三井物産は、やはりそれに応じたレベルでホームページやサステナビリティレポートで情報を開示しています。

商社らしい取り組みの他、どの企業より明るい社員が目立っています。それは個人にスポットを当てていること、また、それを明るく見せているという特徴によるものです。商社における従業員の重要性は信頼の元だと思いますので方向性としては正しいように思えます。

 

特徴的な点として、

前述のように個人にスポットを当てて紹介する「1minuteクエスチョン」や「従業員エンゲージメント」の高さは、会社の明るい部分として強調していますし、取り組みの対象としてのマテリアリティの選択はビジネスとしての捉え方に独自性があるように見えます。それは、ビジネスに繋がりそうな取り組みに見えてサステナビリティに対してもポジティブな印象を持ちました。

 

課題としては、

ポジティブな方針や個人に対して、サステナビリティの中で環境に対する実績が上がっているのかという点で若干印象が薄い印象があります。気候変動対応で言えば、「SCOPE1、2の排出量抑制」や「生物多様性保全」や「水資源」や「汚染防止」の取り組みが十分実績として上がっているのか、あるいはビジネスとして行なっているだけなのか見えにくい部分があります。サステナビリティの観点でも十分な実績が出ていることを強調できると尚良い印象を与えるように思われます。特に、水資源と汚染防止は環境上の課題をもう少し深掘りすると情報として伝わりやすいように思われます。

 

興味がある方は、三井物産のホームページの内容をご覧ください。

従業員の明るい見せ方(世界でも有数の見せ方)や各種の素晴らしい取り組みを知ることができます。

 

https://www.mitsui.com/jp/ja/sustainability/index.html