現在の日本社会の社会通念は、第二次世界大戦後に作られたという考え方がある。
しかし、私はそれ以上に明治時代に作られた部分も大きいと感じる。
さらに、日本的なものの消失という面で言えば、明治時代になった時がより大きいように思う。
また、そのどちらにも、イギリスとアメリカが大きく影響しているようだ。
現在、先進国として、資本主義の国であるのは、両国の支援があったからだろう。
もし、イギリスとアメリカが日本に関心を持たなければ、日本は先進国でなかっただろうし、資本主義もなかったのではないだろうか。
それは幸せなことだったのだろうか、ということは今更考えても仕方のないことだが、
これからの日本が幸せになっていくためには、もう一度、日本的なものを想像しておくことも大事な気がする。
それが、江戸を想うということである。
明治維新が、江戸幕府と明治政府だけで実施されたと考えるのは、あまりに単純化し過ぎだと思う。
当時のイギリスとアメリカの国力を考えれば、間接的に、また、直接的に大きな影響を与えていたと考えるのが自然である。
大事な自国の歴史をこんなにも曲解している日本という国はたいへん珍しい国なんだろうなと感じる。