・23時のエピローグ ーさて、本当に幸せになれるのかの確認 その1

 

 GDPに代わる幸せ指標でもあるSDGs17の目標で課題対応の期待の結果を確認してみる。

 

1)貧困;全てのヒトの完全雇用を図る。どのヒトにもできる仕事ややりたい仕事を準備し分け与える。また、疾病時にも安心して食べてゆっくり眠れるようにする。貧困率0%。

2)飢餓;地域で相談して、食べたい食材を作り、食べたい料理を提供する。農業や給食施設で地産地消が推進される。食品の廃棄処理は10%以下、貧食率0%。

3)健康、福祉;健康作りや医療や介護は居住区内での施設が利用でき、DX活用を図る。自室を使用して医療行為や介護が可能とする。健康維持率向上、介護や医療費用負担の削減。

4)教育;個人の自然保全意識、人権意識、協調性を自然環境の中で幼児期に学ぶ、また、ロールモデルを見つけやすくするための職業体験などを初等教育で学ぶ、数学や理科は実用的な学習を行い、理系や文系の区分を廃止する。個人の進捗にカリキュラムを合わせる個人最適化の教育で、それを専門のカウンセラーが生成AIやDXを使ってサポートする。また、地域全体で教育を議論しサポートする。最新の知識に関する研究機関を地域で保有する。

5)ジェンダー;炊事、洗濯、育児、介護などは「DXタワー」内の施設で対応し、社会で担う。そのため、家事負担は軽減され、老若男女が家事のみに縛られない。さらに、「ボランティア役」からサポートも受ける。

6)水;「DXタワー」内にはモニターやセンサーを設けデータ管理しつつ、近接した浄化施設で高度処理して水を再利用する。業者任せではなく、全ての住民も関わり節水を行うことがインセンティブとなるような運営を図る。供給源と使用先が近接しているため、給排水の省エネルギーや浄化効率向上ができる。(現状は遠くから給水していれば、その分多く塩素を含ませるなどの非効率さがある。)また、最もムダが多い農業用水や工業用水についても、住民全体で効率化を図る。(農業は全員参加による自治体事業とする)